SKE48 青海ひな乃&鎌田菜月&菅原茉椰&林美澪、須田亜香里から受け継いだもの「年齢を言い訳にしない強さを教えてくれた」
劇場デビュー14周年記念日である2022年10月5日、SKE48の30枚目のシングル『絶対インスピレーション』が発売された。今作は、9期生の青海ひな乃が初めてシングル表題曲のセンターを務める楽曲であると同時に、長年にわたりグループを牽引し続けてきた須田亜香里の卒業シングルでもある。
長く活動を続けるアイドルグループにとって、世代交代は決して避けることのできない一つの大きなテーマであり、それはSKE48にとっても例外ではない。彼女たちは、歴代の先輩メンバーたちから受け継いできた“SKE48らしさ”をさらに磨き込みながら、今まで以上に大きな飛躍を実現するために懸命に走り続けている。
今回は、青海ひな乃(9期生)、鎌田菜月(6期生)、菅原茉椰(ドラフト2期生)、林美澪(10期生)の4名にインタビューを行い、グループにとっての大きな転機を迎える上での心境や、彼女たちが考える“SKE48らしさ”について話を聞いた。SKE48の未来は、きっと明るい。そう確信させてくれるような力強い言葉を4人はしっかりと残してくれた。この記事を通して、彼女たちの熱量が一人でも多くの人に伝わったら嬉しい。 (松本侃士)
暑苦しい“SKE魂”が14年間ずっと受け継がれている
ーー今回、青海さんが初めて表題曲のセンターを務めるということで、まずは率直な気持ちから聞かせてください。
青海ひな乃(以下、青海):素直に嬉しいですし、楽しみです。今回、30枚目のシングルということで、SKE48にとってすごい大きな節目で、グループとして14周年を迎えるタイミングでもあります。亜香里さんが卒業してしまうシングルでもあるのですが、新しいSKE48の魅力をたくさんの方に伝えることができたらいいなって思ってます。
ーー今回のMVは、「青海さんVS須田さん率いるSKE48」というバトルの構図になっているのが一つのポイントですよね。
青海:そうなんです、悪役なんですよ、私(笑)。撮影前に、どんな撮影になるんだろうって資料を見てみたら、「青海:悪役」「須田と戦って負ける」って書かれていて。「あれ、私、センターだよね?」みたいな(笑)。戦った後に亜香里さんが私に手を差し伸べてくれて、ラストは「SKEを頼んだよ」というメッセージを受け取った私がセンターとして踊るんです。新しいSKE48を感じることができるMVになっているので、そこも含めて楽しんでくれたらいいなって思います。
ーー須田さんをはじめ、これまでグループをリードしてきた先輩メンバーたちが次々と卒業していき世代交代が進んでいくなかで、そうした先輩たちから受け継いできたSKE48らしさって、皆さんとして言語化できますか?
菅原茉椰(以下、菅原):何事も100%全力でやるっていう姿は、すごく受け継がれていると思います。SKE48は、何にでも挑戦してみる精神の子がすごく多くて、そうしたメンバーの姿を見て私もチャレンジしなきゃなって思いますし、全力で挑戦すれば新しい景色が開けていくことを、先輩方がたくさん背中で見せてくださったので。
青海:例えばライブだと、SKE48はポニーテールにするならゴム2個で強く結ばないと絶対にダメなんですよ。髪飾りのピンもしっかり付けないとすぐに外れてしまって。どのライブでも、どの音楽番組でも、もう顔とか気にしないで、汗をいっぱいかいて、それぐらい本当に全力でやっちゃうんです。それこそ初期のライブ動画とかを見ても、昔からずっとそうなんです。暑苦しい“SKE魂”が、この14年間ずっと受け継がれていて、これこそまさにSKE48らしさだなって思っています。
鎌田菜月(以下、鎌田):全力であることを誰も笑わないし、ファンの方たちも巻き込んで熱くなれるのがSKE48の魅力だと思います。時には、空回りすることもあるんですけど、それこそ「あれって黒歴史だったね」みたいなことも多くて。誰しも、メンバー歴が長ければ長いほど(笑)。そうした私たちを受け止めてくれるファンの方たちの優しさや、いろんなことに挑戦させてくれるスタッフさんの懐の深さを、日々とても感じています。
ーー今、先輩たちからお話がありましたが、10期生として2019年に加入した林さんは、SKE48らしさについてどのように考えていますか?
林美澪(以下、林):今のお話にあったSKE48らしさは、グループに入ったばかりの頃から強く感じていました。私、10歳でグループに入って、はじめは分からないことだらけで最初の1年はついていくのに精一杯だったんですけど、選抜メンバーに選んでいただいてからは、先輩たちの姿勢から吸収することが本当に多くて。28thシングル『あの頃の君を見つけた』の活動だけで、もう5年分は吸収したんじゃないかなってくらい、すごくいろんなことを学べたので。あとはそれをいかに上手く活かしていけるかだと思っています。まだ私は、先輩たちから吸収できただけで、全然アウトプットができてないんですよ。
青海:アウトプットって言葉、初めて聞いたよ、21年間で。
鎌田&菅原:(笑)。
青海:インプットは聞いたことあるよ、でもアウトプットはない(笑)。
林:インプットして、アウトプットするの。
青海:なるほどね。
林:(笑)。まだ私のアウトプットは3割にも満たないくらいなので、これからもっと、先輩たちからいろんなことを学んで、何事にもしっかり全力で取り組んで、もっともっと成長に繋げられたらいいなあって。
青海:こんなにできた後輩がいるならね、SKE48の未来は明るいですよ。
林:本当に優しい先輩方ばかりで(笑)。いつもありがとうございます。
青海&鎌田&菅原:こちらこそありがとうございます(笑)。