SKE48 林美澪、須田亜香里、鎌田菜月、熊崎晴香、日高優月、髙畑結希 座談会 それぞれのスタイルが開花する“アイドル”人生
SKE48が、約半年ぶりとなるシングル『心にFlower』を3月9日にリリースする。センターは、前作『あの頃の君を見つけた』と同じく、グループ最年少の林美澪。さらに坂本真凛、平野百菜が初選抜となり、フレッシュな布陣で2022年を走り出した。
そこで、須田亜香里、鎌田菜月、熊崎晴香、日高優月、髙畑結希といった選抜常連メンバーに、林を加えた6人での座談会を実施。新曲への思いを聞いた。さらに今回は、グループ単位でなく個人や同期にも焦点をあて、それぞれに現状や成長について語ってもらった。(松本まゆげ)
「この歌詞に助けられたかった場面がたくさんある」(日高)
ーー「心にFlower」は、華やかなメロディラインにメッセージ性の強い歌詞が乗る、今までとはまた違ったアプローチの楽曲です。皆さんはどう感じましたか?
須田亜香里(以下、須田):この曲を初めて聴いたとき、強いメッセージ性があるけれど優しい曲だなって思いました。どんな状況の誰が聴いても、必ずひとつは自分に刺さる言葉が見つかるんじゃないかなと。そこが、この曲を好きになれた一番のポイントですね。
林美澪(以下、林):私は、メロディより先に歌詞だけ読んだんですけど、確かに強いメッセージがあって、胸に刺さるものを感じました。須田さんもおっしゃっていたように、いろんな世代の方に楽しんでもらえる曲なんじゃないかなって思います。私は特に、1サビの〈見えない花を心に飾って 清らかな気持ちを忘れないで〉という歌詞が好き。まるで語りかけてくれているようです。
ーー歌詞も大きなポイントなんですね。
日高優月(以下、日高):私は2Aのパートも好きです。グループアイドルとか学校みたいに大勢で活動する場では、周りに気を使って自分を押し殺してしまって、どうしても素を出せないこともあるんです。そんな状況だと〈自分らしく行け!〉というシンプルな言葉は、グッときます。これまでの人生を振り返ったとき、この歌詞に助けられたかったなと思う場面がたくさんありますね。今後はこの言葉を心の片隅において、花みたいに清らかな気持ちでいたいな、自分を大事にしたいなと思いました。
熊崎晴香(以下、熊崎):あと、〈生きるって 生きるって 大変だけど どういう生き方するか〉という部分もいいなと思いました。「人生は苦しいものだ」と思ってしまいがちだけど、自分の捉えようによってはいくらでも楽しくなるんだよなと気づかせてもらえました。
須田:ただポジティブなだけじゃないんだよね。〈生きるって 生きるって 大変だけど〉とちゃんと寄り添ってくれているんです。そこが優しい。
熊崎:まずそうやって寄り添ってくれるのが嬉しいですよね。
髙畑結希(以下、髙畑):私は〈生きるって 生きるって 素晴らしいよね〉という後半のフレーズを歌わせてもらっているんですけど、この言葉って普段なかなか言わないんですよね。生きているのが当たり前だし、苦労しているのが当たり前だと思ってしまうので。こうやって歌詞に入っていると自然と口にできるので嬉しいです。
ーーそして、そんな楽曲で新たに選抜に加わったのが、坂本真凛さんと平野百菜さんです。振り入れ、ダンスレッスン、MV撮影などで一緒になってみて、どんな印象を受けましたか?
鎌田菜月(以下、鎌田):今回のダンスレッスンはかなりハードだったんですけど、そのうえマスクをしているから余計にしんどかったんです。そんなとき、立ち位置の近かった百菜ちゃんがスッと私のほうに寄ってきて、「鎌田さん、ももちょっと疲れちゃいました」って言ったんです。
須田:えっ! 可愛い!
鎌田:そうなんですよ! すごく可愛かったです! 百菜ちゃんって普段しっかりしていて大人びているイメージだったので、ギャップもあってキュンとしちゃって。「みんなで頑張ろうね……!」ってなりました(笑)。で、真凛は、MV撮影の合間にふと休憩している彼女の足元を見たら羽が落ちていたんですよ。「なんで羽根……?」と思ってよくよく見たら、ベンチコートの中に入ってる羽根だったということがありました。
須田:あ、真凛がベンチコートを溶かしたんだっけ!
鎌田:そうです(笑)。ストーブに近づきすぎちゃって、それを本人が気づいてなくて。「あれ?」と思ったときには遅かったみたいです。
ーー大事に至らなくてよかったですね。
鎌田:本当に! あとからめっちゃ謝っていました(笑)。あと、落ちた羽根がすごくキレイで。
須田:天使か! ってなるよね。
鎌田:そう、まさに天使みたいでした。それぞれに可愛らしいメンバーですね。
「MVの美澪は目力があってカッコよかった!」(熊崎)
ーーMV撮影中、息抜きの時間はありましたか?
日高:空き時間が何時間かあったので、息抜きはできました! 私達が休憩しているときは、美澪が撮影の真っ最中だったんですけど……。
須田:アクションシーンはそれぞれに撮る感じだったからね。
日高:そうなんですよね。なのでちょっと心苦しかったんですけど、お姉さんたちは一旦休憩して、ご飯を食べに行きました!
髙畑:ラーメン食べました!
熊崎:栃木のね。
日高:ちょっと温まってきました。美澪ごめんなさい!
林:ふふっ(笑)。いえいえいえ! 美味しかったならなによりです(笑)。
須田:その時誰がいた?
日高:ここの4人(日高、鎌田、熊崎、髙畑)と、おーちゃん(末永桜花)ですね。
須田:私、同じお店に一人で並んでたんだよね、実は(笑)。
鎌田:えっ!
日高:いたんですか!?
髙畑:あ、そうそう。そうなんですよね。私達とおーちゃんが食べ終わって、「おいしかったねー」ってお店を出たときに、外に亜香里さんがいたんですよ。
須田:そう。「おっ、いたんだ!」ってなりました。有名なラーメン屋さんだったので、行列ができていて。私もみんながいると知らずに並んでいたんです。そうしたら、「おいしかったー!」って3人(日高、鎌田、熊崎)が出てきて。私に気づかなかったんですよ。
熊崎:うそー……!?
日高:全然気づかなかった……。普通に「ごちそうさまでしたー!」って言ってたね。
鎌田:すごく寒い日だったから、「ラーメンで温まったわ―」とかね。
熊崎:「このあとどうする? 足湯する!?」みたいな(笑)。
鎌田:そのとき、亜香里さんはまだ凍えていたんですね。
須田:「早く食べたい!」って思ってた……。あっ、でも私は単に一人ご飯が多いだけなので。ハブられてたわけじゃないですから(笑)!
ーー大丈夫ですよ、わかっています(笑)。くつろげる時間もあったようでよかったです。ただその時に林さんは撮影していたと。
林:寒かったですけど……温かいお話を聞けてよかったです!
日高:えっ! 良い子……!
須田:私、ちょっと心が痛いわ。
日高:今度どこかに連れていくね。美味しいもの食べようね。
林:あ! ぜひ行きたいです! 一人での撮影は、3時間くらいしていました。セットを変える時間が何度かあったので、その度にストーブに駆け寄って寒さをしのいでいました。カイロが10個くらい付いたベンチコートを着て。
日高:そんな感じだったんだ。MVを見たけど、全然そんな感じなかったよ。プロだよ。
鎌田:アクションもキレキレだった!
熊崎:目力もあって。カッコよかったよ。
林:本当ですか! 嬉しいです。ありがとうございます。
須田:銃もめっちゃ撃ってたもんね。
林:そうでしたね。銃を撃つのって、意外と難しいんですよ。撃った瞬間に反動を付けないといけなかったりして。そこも含めて大変な撮影でした。