南無阿部陀仏、リスナーへ愛情届けた灼熱のライブパフォーマンス 気合い十分で臨んだ全国ツアーファイナル

南無阿部陀仏、パワー全開のツアーファイナル

 後半戦には、「僕は思いました、何で好きな子の顔ってあんなに可愛く見えるんだろうって。みなさんも思いませんか?」と微笑ましい阿部の前振りのもと、近々リリース予定だという「(かわいいかわいい)君の顔」も披露。〈I love you〉と繰り返される、一度聴いただけで思わず口ずさんでしまいそうな、どストレートなラブソングに、集まったファンは自然と笑顔になり和やかで幸福感に満ちた空間ができていた。南無阿部陀仏にとっての代表曲になっていく、そんな予感をさせてくれる新曲だった。

 あっという間にライブ終盤。「愛情っていうものがいまだに全くわかりませんが、僕らなりの愛情を届けていきたいと思います。最後まで受け取ってくれますでしょうか?」と言って歌い始めた「愛を知らない僕らへ」や、〈僕と一緒なら大丈夫〉というフレーズが象徴的な「5時のチャイム」でラストスパートを掛けていく。最後には「ミサンガ」を力強く届け、本編を締めくくった。

 アンコールでは「卒業の日」や代表曲「若者よ、耳を貸せ」のほか、そーやが作詞した新曲「応援歌」もプレイ。南無阿部陀仏らしいストレートな歌詞とグッドメロディが、聴く人の心に突き刺さるポジティブソングだ。また、曲の合間にはまえすがメンバー3人にこの日までのお礼を述べる場面も見られた。メンバーはサプライズ的な展開に戸惑って軽く流してしまっていた様子だったが、まえすのメンバー愛と友情、そして熱い心に思わずうるっと来た。

 およそ3カ月かけて周ってきた全国ツアーは、大きな盛り上がりのなか終幕した。しかし、終わりは新たなスタートでもある。本公演で新曲も多く披露されたように、彼らはこれからもエネルギッシュな楽曲と灼熱のライブパフォーマンスを人々に届けていくのだろう。

 

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