Snow Man、「ボクとキミと」を通じて触れる目黒蓮の感性 歌詞をまっすぐ届ける9人のエモーショナルな歌声も
この秋、Snow Man・目黒蓮のソロでの活躍ぶりが毎週2作品で見られることになる。というのも、10月3日より『舞いあがれ!』(NHK総合)、10月6日より『silent』(フジテレビ系)と、目黒が出演するドラマがスタートするのだ。さらに今後も出演映画が2本公開予定で、改めて彼の飛躍ぶりに目を見張る。もちろんグループとしての活躍も目覚ましく、9月21日にリリースした2ndアルバム『Snow Labo. S2』は初週売上約89万枚を記録して話題になっている。そんな同作ではメンバーが1人1ジャンルを担当して選曲から携わっており、目黒の担当曲は「ボクとキミと」。そこで今回は公式YouTubeチャンネルでMVも公開されている「ボクとキミと」に注目してみたい。
同曲は川口進とSHIROSE(WHITE JAM)が作曲、CLIEVY(C&K)が作詞を手掛けたバラード曲だ。ラジオなどでC&Kの話を何度かしていた目黒にとっては、“満を持して”と言ったところだろうか。楽曲において、やはり歌詞が印象的で、目黒自身も「『なるべく多くの人に共感してもらえる曲にしたい。』という想いからこの曲はスタートしました。『ファンとSnow Man』と『男女の恋愛』いろんな角度から共感できる歌詞に注目して聴いて欲しいです」と語っている(※1)。たしかに、映像となって見えてくるかのようなストーリー性のある歌詞で、一般的な恋愛における感謝の気持ちやずっと一緒にいたいという思いをストレートに歌っているようにも、目黒の言う通りにファンとSnow Manの関係性のようにも、はたまた家族愛に溢れている歌詞のようにも見えてくる。メロディが王道バラードということもあり、どんなシチュエーションにも合いそうな楽曲ではないだろうか。
また、エモーショナルなメンバーの歌声も印象に残る。テクニックを詰め込んだというよりもシンプルに感情を乗せて歌っているように聴こえるのだ。だからこそより一層歌詞が届いてくるのだろう。もともとバラードの印象が強い目黒においても然りで、嬉しさや切なさが含まれている声色で歌詞を噛みしめるように歌っている。加えて、純粋に全員の歌唱力が上がっているとも言えそうだ。もとよりそれぞれの良さがある歌声を持つSnow Manだが、同曲においては声の出し方や息の含ませ方などにも進化を感じる。一躍スターになったSnow Manだが、まだまだポテンシャルがあると感じさせてくれるのも同曲の魅力の一つだろう。