Little Glee Monster かれん&MAYU&アサヒが振り返る、“5人”でのラストライブ 第一章を経て新体制への意気込みも

リトグリが振り返る5人でのラストライブ

 現在、新メンバー募集オーディションを開催中のLittle Glee Monster。芹奈とmanaka卒業前、5人体制でのラストライブとなった『Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey』ファイナル公演の模様が9月25日にWOWOWにて放送・配信される。WOWOWでは『2カ月連続!Little Glee Monster“第一章の集大成”記念特集』としてLittle Glee Monsterを特集し、同公演のほか過去のライブ映像に加え、『Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey』ドキュメンタリーや新番組『Little Golf Monster ~リトグリ、ゴルフ始めちゃいました~』もオンエア。リアルサウンドではかれん、MAYU、アサヒにインタビューを行い、ツアーを終えた心境やライブ映像の見どころ、新番組を収録した感想、そしてこれからの体制でチャレンジしていきたいことなどを聞いた。(編集部)

一見すると3人かもしれないけど、ちゃんと5人を感じることができるライブ

──『Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey』(以下、『Journey』ツアー)ファイナル公演から、まもなく2カ月が経とうとしています。改めてツアーを終えた今の心境を聞かせてください。

アサヒ:とにかく、最後まで駆け抜けたなというのが大きな印象です。一人ひとりがお互いを支え合えたからこそ、このツアーがうまくいったと思うし、観に来てくれて応援してくれるファンの人たちの存在の大きさも改めて痛感しました。

MAYU:4月に『Journey』ツアーが始まった頃とは“Journey”の意味合いが違うものになってしまったかもしれませんが、そもそもツアーをこの3人で回る決断をしたところから、ある意味このファイナル公演への道のりが始まっていたのかもしれませんし、そういう意味でも……自分で言うのもなんですけど、本当に最後までよくやったなと思います。それにしても、約3カ月があっという間でしたね。特に今回はいろんなことが重なって、つらかったこともあったし、それ以外にも様々な思いや気持ちを持って臨んだツアーだったので、そのぶん成長もできた。いろんな感情が駆け巡ったけど、自分たちが大きくなるきっかけになったツアーでもあったと思います。

かれん:コロナでの延期など本当にいろんなことがあったので、まずは乗り越えられたというのが大きいです。加えて、ファイナルの幕張公演は5人での最後のライブでもあったので、ファンの皆さんの気持ちを一番大切にしたいなと私自身も考えていて。MCでも「どうしたらみんなに伝わるかな?」とすごく悩みましたし、中でも幕張での最後のMCは本当に3人とも悩みまくって、本番直前まで確認していたほど。もちろんすぐには受け入れられないと思うけど、それでもより納得してもらえるようにというか、私たち自身の素直な言葉で届けられたらと意識していたので、そういう意味でもいろんなものを乗り越えられたのかなと思います。特に、このツアーを通して2人(MAYU、アサヒ)が私よりも常に前を向いていたからこそ、幕張公演を迎えられたと思うので、本当に感謝しています。

──コロナ禍以降様々な大変さが伴っていますが、その中でも一番の困難だったのではないかと思います。すごく難しいライブだったと想像しますが、今までの積み重ねがあったからこそ乗り越えられたと思うし、それを通して3人の絆が深まったこともライブを通してしっかり伝わってきました。

全員:ありがとうございます!

──ツアーファイナルの幕張2DAYSは5人体制でのラストライブということで、セットリストや演出にも変化が加えられていましたね。

かれん:はい。メドレーの内容も一新したんですが、それぞれリトグリと出会ったタイミングも違うし、リトグリとの思い出も異なると思うから、ファンの皆さんが自分の気持ちを乗せやすいような、一緒に歴史を振り返られるような内容にしたくて。加えて、ライブの中ではその場にはいない芹奈とmanakaの声も加えて、5人で歌っているような場面も作りたかったんです。2人がいないのに5人で歌っているように仕上げるのはすごく難しかったですが、ファンの皆さんの中には「5人のリトグリが好き」と言ってくださる方も多いので、そういう意味でも今まで回ってきた『Journey』ツアーとは異なる内容を意識しました。

──その幕張公演ですが、新たにオープニングに配置された「Jupiter」から度肝を抜かれました。芹奈さんとmanakaさんのボーカルトラックを使用することで、アカペラなのに5人で歌っているように聴かせるという仕掛けはかなり手が込んだもので、きっちり合わせるための練習もかなり大変だったのではないかと思います。

かれん:「Jupiter」は普段私がメインを歌っていたので、みんなが私に合わせて入ってくれていたんですけど、今回は映像や歌声がズレたらいけないので、そういう細かい微調整がすごく難しかったです。

MAYU:ミリ単位での調整だったしね。

アサヒ:しかも、2人のボーカルもCDの音源とかライブの音源とか、いろいろ持ってきたりして。

かれん:そう、試行錯誤しながら完成させました。

MAYU:すでにある2人の歌声に生で歌っている3人が合わせるというのは、最初で最後の経験だったかもしれません。

アサヒ:そうだね。そもそも不可能だと思っていたんですけど、最新技術だったり、これまで何十回、何百回と「Jupiter」をライブで歌ってきたからこそ5人共通で染みついているものがあったおかげで、私たちが合わせにいくのも大変じゃなかったというか。

MAYU:やっぱり自分たちの強みであるアカペラであり、5人で作り上げた「Jupiter」でもあったので、やってみたら「意外といけるぞ?」みたいな希望も生まれたので、結果的には「5人のリトグリ」の最後にふさわしいオープニングになりました。私たち自身もアカペラはやりたかったので、5人での「Jupiter」をお届けできたのはすごくうれしかったです。

──「Jupiter」はリトグリの名を広めるきっかけを作った1曲ですし、ここから5人最後のステージを始めるのはドラマチックで、5人の歌声が重なったときは本当に鳥肌ものでした。一方、幕張用に構成されたメドレーも「5人のリトグリ」で、デビューからの約8年間を10数分で振り返るという素晴らしい内容でした。選曲は皆さんで決めたんでしょうか?

MAYU:そうです、私たちとスタッフさんと一緒に決めました。

かれん:私たちは「Jupiter」ほど大変ではなかったんですけど、このメドレーはむしろスタッフさんが一番大変だったのかな。私たちの声のバランスと、シーケンスで出している2人の声のバランスを微調整しつつ、ハモリとメインの両方があるので、都度確認しながら進めていきました。

──今回WOWOWで放送される『Journey』ツアー幕張ファイナルでは、このほかにも印象的な場面がたくさんあったと思います。皆さんの中で特に思い出に残っている曲や印象的な場面など、放送を観る際に注目してほしい点を教えてください。

かれん:私は『Journey』ツアーというと、やっぱり「WONDERLAND」のイメージがすごく強くて。幕張ファイナルでは泣いたあとに披露したから、ちゃんと歌えなかったというのも思い出として心に残っています。

アサヒ:私はアコースティックコーナーかな。「会いにゆく」(※2017年発売の2ndアルバム『Joyful Monster』収録曲)は久しぶりに歌ったし、少しキーを下げて披露したことで一人ひとりの良さがより伝わりやすかったんじゃないかなという印象があります。

MAYU:私はやっぱりメドレーですね。今までも映像とリンクさせて過去を振り返るようなメドレーは歌ってきたんですけど、今回はその頃と意味合いや皆さんの受け取り方、私たち自身が歌っているときの思いも違っているからこそ、本当の意味でグループの歴史を振り返るメドレーになったと思っていて。あれは何回観てもグッとくるものがありますし、私自身もファイナルのときは歌いながら泣いちゃいました。

──個人的には『Journey』ツアーの見どころのひとつとして、「Come Alive」は外せないなと思っていて。

かれん:個人的にも「Come Alive」はすごく好きですし、内容としても「ここから蘇る、再生する」という意味があったので、自分たち自身の状況にもリンクしていました。私のピアノ伴奏でメンバーが歌うことも初めてだったので、好きな要素が詰まった1曲でした。

MAYU:あの空間は3人だけで、曲自体はシンプルなのにそこに込められているメッセージはすごくパワーがあるものなので、そのぶん歌詞や思いが届く1曲だったんじゃないかな。今回の『Journey』ツアーならではの貴重な演出でしたし、私にとってもすごく印象に残る1曲です。

アサヒ:かれんのピアノが始まった瞬間の空気も会場ごとに違っていて、そんな中で息遣いとハモリだけの、ほぼアカペラに近い形で独特の空間をみんなで作り上げていくことに、私は3人の絆を感じましたし、お互いを信頼し合いながら歌っているなと感じることができました。

──WOWOWの放送を通じて、初めて今回のライブを目にする方も多いと思います。実際に会場に足を運んだ方、生配信を観た方含め、番組を楽しみにしている皆さんに一言いただけますか?

MAYU:この幕張2日間には、リトグリを知ったときはすでに3人だったという方や、昔から応援してくださっている方、いろんな方が観に来てくださったと思いますし、特にファイナルは会場に来られなかった方もたくさんいらっしゃると思います。いろんな方から「すごく良かったよ」と言っていただけたライブでもあるので、会場に来た方や配信で観た方には改めて感動していただけたらと思いますし、初めて観てくださる方には一見すると3人かもしれないですけど、ちゃんと5人を感じることができると思うので、私たちがライブに込めた思いを感じていただけたらと思います。

アサヒ:このライブはリトグリの歴史に残る大切なライブだと思うので、5人のリトグリを見つけてくれてずっと応援してくれている方、今は離れてしまったという方も含めて、いろんな方に観てほしい内容で。2人の卒業をまだ消化しきれないファンの方もいらっしゃるとは思いますが、自分にとってはひと区切りのライブでもあるので、そういう思いも含めて大勢の方に観ていただきたいです。

かれん:アサヒも言ってくれたように、リトグリの約10年間にわたる歴史がギュッと詰まった、5人での最後のライブです。リトグリの第一章がここで完結するという意味でも大切なものだったので、よりたくさんの方に観ていただけたらうれしいです。

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