乃木坂46 5期生、バナナマンも認める驚異的な成長スピード 中西アルノ、井上和、菅原咲月を例に加入から半年を振り返る

 乃木坂46の5期生がグループに加入してから8月で半年が経過した。歩き出しはバラバラとなった5期生11人だったが、2度に渡って行われた『お見立て会』、今年5月に日産スタジアムで開催のライブ『10th YEAR BIRTHDAY LIVE』、さらに先日グループにとっての聖地・明治神宮野球場で閉幕となった『真夏の全国ツアー2022』と、彼女たちが走り抜けてきたこの半年間は1〜4期生それぞれのデビュー当時と比べても、濃密で壮絶な期間だったと言えるはずだ。

 「7987倍のオーディションを勝ち抜いた11人」「ビジュアルが完璧」ーー加入当時のキャッチコピーや話題は「乃木坂46 5期生」を知らない層に向けては鮮烈で分かりやすいが、彼女たちもこの半年で常に変わり続けている。最近、乃木坂46の周辺から5期生について聞こえてくる共通の認識がある。それが「成長が早い」ということだ。

 日産スタジアム公演に加え、『真夏の全国ツアー2022』の北海道公演、神宮公演を見届けてきたバナナマンの2人は、9月2日深夜放送の『バナナマンのバナナムーンGOLD』(TBSラジオ)の中で5期生について「成長スピードが早い。だって、日産やるわさ、全国ツアーやるわ、神宮はやるわ」(設楽統)、「1期、2期、3期、4期を見てきてるから。1期の頃とは成長スピードが違うよね」(日村勇紀)と話している。また、『新・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)に出演した麻倉未稀が、リハーサルから本番までの間に歌がどんどん上手になっていくメンバーのセンスに感動していたということが、後に番組に登場した麻倉と親交の深い澤田知可子の口から明かされてもいる。

 「乃木坂46 5期生」という括りでのメディア露出をするという、ある種の大所帯ユニットとしての捉え方は、2016年に加入した3期生からスタートしている。1期生から続いてきた乃木坂46にとっての登竜門である舞台公演を『3人のプリンシパル』として継承しながらも、乃木坂46史上初めての期別ライブ、『TOKYO IDOL FESTIVAL』への単独出演など、これまでとは違った道なき道を3期生は開拓していった。

 そして、5期生もまたこれまでにない向かい風の吹く険しい道を懸命に歩んできた。29thシングル『Actually…』でいきなりのセンターに抜擢された中西アルノ。両翼を担う齋藤飛鳥、山下美月に負けじとパフォーマンスする彼女の姿は、公演を重ねる毎に確実に多くのファンの心を掴んでいる。「Actually…」の楽曲自体も、「ごめんねFingers crossed」と並ぶ力強い乃木坂46像を見せる楽曲へと昇華している印象だ。また、中西に関しては、『新・乃木坂スター誕生!』で澤田本人とともにデュエットした「会いたい」が忘れられない。オンエアの舞台裏を映した『新・乃木坂スター誕生! 5期生の挑戦』(Hulu)では、中西がある諸事情から急遽「会いたい」を歌うことになったことが明かされている。それは本番の2時間前。「会いたい」に秘められた澤田のバックストーリーも相まって、中西、そしてひな壇に座るメンバーも含めた感涙のステージとなったが、そこにはわずか2時間で澤田と歌唱できるまでに仕上げてきた中西の努力の姿も少なからず乗っているはずだ。澤田は麻倉から聞いていた、彼女たちの天才的な吸収スピードを実際に目の当たりにしていることになる。

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