松下洸平、音楽だからこそ表現できるメッセージ 新しいチャレンジも取り入れた刺激的な制作期間

松下洸平、音楽だからこそ伝えられること

 松下洸平から2ndシングル『Way You Are』が届けられた。表題曲「Way You Are」はUTAのプロデュースによる開放感あふれるナンバー。ソウル、R&Bのフレイバーを反映したトラックメイク、心地よいフロウを描き出すボーカル、〈心の示すまま歩こう Right now〉というラインが共鳴するこの曲は、松下の音楽性がさらに広がっていることを示している。さらにMichael Kanekoの作曲・編曲によるストレートなラブソング「Only you」、ボーナストラックとして「FLY&FLOW」のアコースティックバージョンを収録。本作の制作、現在の音楽的モードについて、松下自身に語ってもらった。(森朋之)

【オリジナル動画】松下洸平、今年の夏にやっておきたいこと

【“ふわっふわなやつ”が好き!】松下洸平、今年の夏にやっておきたいこととは?

聴いてくれた方の背中を押せる曲にしたかった

ーーニューシングル『Way You Are』は、松下さんの新たな表情が伝わる作品だと思います。まず表題曲「Way You Are」(作詞:松下洸平、AKIRA/作曲・編曲:UTA)は、UTAさんが作曲・編曲を手がけています。このタッグは今回が初めてですね。

松下洸平(以下、松下):はい。UTAさんの楽曲は以前からリスナーとして聴かせてもらっていて、すごくいいなと思っていて。2ndシングルをリリースするにあたって、「新しいことにチャレンジしたい」という意図もあったんですよ。いくつかあった候補曲のなかにUTAさんのデモ音源があって、一聴して「これでしょ!」という感じでした。そこからリリースのタイミングや季節感、僕自身がやりたいことをお伝えして、やり取りしながら制作させていただいて。

松下洸平 - Way You Are(Music Video)

ーー松下さんが“やりたかったこと”とは?

松下:1stシングル(『つよがり』)、ミニアルバム(『あなた』)と恋愛モノのバラードが多かったので、そことは違うものにしたかったんですよね。それは僕だけじゃなくて、周りのスタッフの意見も合致していて。そこでUTAさんが信頼している作詞家のAKIRAさんにも入っていただいて、お互いにアイデアを出し合いながら形にしていきました。

ーーコライトに近い感覚だった?

松下:そうですね。楽曲の全体像や展開に関しては、基本的にUTAさんにお任せしていて。細かいメロディのニュアンスなどは、僕からも意見を言わせていただきました。歌詞に関しても、「こういうことも歌いたいんですよね」とか「このフレーズをこういう言葉に変えたらどうでしょうか?」と意見を伝えながら進めていって。逆にAKIRAさんのほうから箇所箇所での英語の取り入れ方などを提案していただくこともあったし、スタッフの方からの意見も含めて、みんなで作り上げた楽曲ですね。UTAさん、AKIRAさんは本当にクリエイティブな方だし、イメージを狭めることなく、いろんなアイデアを自由に取り入れられたのはすごくよかったです。

ーー松下さん自身のやりたいことも反映できた、と。

松下:「こういうのはどうですか?」という閃きを形にしていただいたというか。音楽理論や専門的な知識がないから、突拍子もないことを言っている可能性もあるんですけど(笑)、それもしっかり汲み取ってくれて。もちろん、自分ではまったく思いつかない発想もたくさん入っているし、制作中もすごく刺激を受けてました。感覚を形にしていくのは楽しいんですよね、本当に。

ーー〈心の示すまま歩こう Right now〉もそうですが、歌詞のメッセージ性も強くて。このテーマを選んだのはどうしてなんですか?

松下:自分自身も抱えているテーマなんですけど、「本当の自分とは何か?」ということをよく考えるんです。役者をやっていることも関係しているのか、ありのままの自分について考えるというか。それは僕だけではなくて、きっとたくさんの方が自分というものを探しながら生きているんだろうなと思っていて。素顔のまま、ありのままでいることは本当に難しいなと。何て言うか、日本人は遠慮しがちな方が多いじゃないですか。「自分はこうです」という気持ちで生きていくのは大事なことだとわかっていても、実現するのは難しいですよね。

ーー確かに。いろんな価値観が共存しているからこそ、自分のアイデンティティも揺らぎがちというか。

松下:そうですよね。でも、自由に自分らしく生きている人を見ると、「自分もこうありたい」と思うだろうし、「Way You Are」は聴いてくれた方の背中を押せる曲にしたいなと。音楽だからこそ伝えられることがあると思うんです。この曲には控えめではあるけども、強いメッセージも込められていて。僕自身は普段からこういうことを伝えられるかと言えば、そういうタイプではないです、音楽を通せば表現できる。僕自身も今後、この曲から励まされることになるんだろうなと思います。

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