Dream Shizuka、ソロアーティストとして踏み出した新たな一歩 3年ぶりの新曲で表現したありのままの自分

Dream Shizuka、3年ぶり新曲で大切にしたこと

 Dream Shizukaが活動20周年を迎えた。7月にはそのアニバーサリーライブとなる『#myplaylist_Live ~Dream 20th Anniversary~』も開催され、DreamやE-girlsの楽曲も含め、彼女のキャリアを彩ってきたさまざまな楽曲が歌い上げられた。さらに今年の上半期にリリースされた約3年ぶりの新曲2曲も披露され、まさに活動初期から現在地までを網羅するライブになっていたことも印象的だ。今回のインタビューでは、そんなライブのことを振り返りながら、20周年の節目を迎えた率直な心境や、今だからこそ歌いたかった想い、これから挑戦していきたいことなど、Dream Shizukaにたっぷり語ってもらった。(編集部)

ライブという空間はこの先もずっと大事にしていきたい

ーー先日、Dreamとしての活動20周年を記念するライブ『#myplaylist_Live ~Dream 20th Anniversary~』がBillboard Live OSAKAとBillboard Live YOKOHAMAで開催されました。横浜公演を拝見しましたが、アニバーサリーにふさわしい素敵なライブでしたね。

Dream Shizuka:ソロアーティスト・Dream Shizukaとして1人でライブをするのは初めてだったので、予想通りめちゃくちゃ緊張しましたね(笑)。久しぶりにステージに立ってみると自分のアーティスト活動において一番の力になっているのがライブだったんだなと改めて感じることができました。ライブという場所に自分がまた立てていることへの感謝もあったので、いろんな感情が渦巻く中、パフォーマンスをしていた感じです。

ーー20年分の様々な思い出が蘇ってくる瞬間もあったのではないですか?

Dream Shizuka:そうですね。ライブの初日は自分の地元でもある大阪だったので、上京してDreamの活動がスタートしてからもう20年経ったんだなっていう感慨がありました。これまでの活動を通して出会ったたくさんの方々のおかげで今の自分があるので、大切な節目の瞬間を応援してくれているファンのみなさんと一緒に過ごせて本当に幸せでした。あのライブを通して、少しでもみなさんに恩返しができていたら嬉しいです。

ーーセットリストにはソロ楽曲はもちろん、DreamやE-girlsの楽曲も織り交ぜられていましたね。

Dream Shizuka:今まではメンバーと一緒に考えていたので、セットリストをイチから1人で組み立てるのは初めてでした。まずどんな風に組み立てていこうかという戸惑いがあったし、20年間で発表してきた楽曲が相当あるので、限られた時間の中でどの曲を選ぶのかが本当に大変でしたね。でも最終的にはシンプルに、今の自分が歌いたい曲を思い浮かべながら、活動の中での代表曲かなと思った楽曲を並べていきました。ソロとしての1歩目となるライブでもあったので、そういうライブにしようという答えに落ち着きました。

ーーグループ時代の曲を1人で歌うことはもちろん、ピアノ、ドラム、ギターというシンプルなトリオ編成のバンド演奏による歌唱となっていたので、今のShizukaさんならではの魅力が存分に味わえる内容だったと思います。

Dream Shizuka:そもそも1人で歌う編成で作られていないグループの曲を、どう表現しようかなとすごく悩みました。今回は素敵なバンドさんに演奏していただけるということだったので、それぞれの楽曲のよさは絶対に損なうことなく、今の自分らしいアレンジで表現していくのがいいのかなと。20年分の時間の流れの中で生まれた変化みたいなものも含めて、お客さんには楽しんでいただけるように作っていきました。

ーーDreamが心折れそうな時期にEXILE ATSUSHIさんから贈られたという「希望の光 ~奇跡を信じて~」や、初めてメンバー全員で作詞に参加した「I love dream world ~世界中のしあわせを歌おう~」といった大切な曲が披露されたことは、ファンの方にとっても大きな喜びだったはずですよね。

Dream Shizuka:LDHに移籍してから私たちのことを知ってくださった方が多いとは思うのですが、それ以前のdreamから応援してくださっていた方も会場にいらしてくださっているのが見えました。過去の大切な曲を歌ったときの大きな反応は、歓声が上がらずとも私の方にしっかり届いていました。そこにいたすべての方々が、Dreamに出会ったときからの思い出を振り返ってもらえる時間になっていたらすごく嬉しいです。

ーー振り返るとShizukaさんは2019年2月にデジタルシングル「かなしみから始まる物語」でソロ活動を本格的にスタート。同年5月にはフィジカルシングル『4 FEELS.』をリリースしましたが、それ以降はコロナ禍の影響もあって活動がままならない状況になっていました。その期間は相当もどかしい思いに苛まれていたのではないですか?

Dream Shizuka:音楽活動も含め、本当にもう動けない時期が続きましたからね。もどかしさはかなりありました。ただ、その時間の中で自分自身の気持ちにしっかり向き合うことができました。「自分は何がやりたいんだろう」「音楽で何を表現したいんだろう」ということをちゃんと考えることができました。思えば、そういうことをしっかり考えたことって今までなかったなということにも気付きました。ソロに関しても流れの中でダダダッと活動がスタートしてしまった感じだったので。今振り返ると、そういった時間があったからこそ「心から」や「Startin’」といった楽曲が生まれたんだと思うし、いい形でアニバーサリーライブへの気持ちも作ることができたと思います。

ーー20年という節目を迎え、ソロとしてはここから改めてスタートを切る感覚なのかもしれないですね。

Dream Shizuka:はい。先日のライブを経て、自分として得たものがたくさんありましたし、自信にも繋がった部分があるんですよね。なので、ここからまた新たなスタートとして、今後どうしていくかを大事に見定めていきたいです。

ーー現状、ソロとしてやりたいこともいろいろと見えていますか?

Dream Shizuka:やっぱりライブという空間が好きなので、そこはこの先もずっと大事にしていきたいです。期間を空けて単発でやるのではなく、定期的にやり続けていくことが重要だと思うので、それにふさわしいアーティストになっていくことも大きな課題ではありますね。

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