XGは世界で活躍するガールズグループになるか? 5つのポイントから探る高水準のパフォーマンス
実力派がそろったガールズグループ・XGが音楽シーンに姿を現してから半年ほどが過ぎたが、オリジナリティあふれるパフォーマンスに早くも国境を越えて熱い視線が注がれている。デビュー曲「Tippy Toes」のYouTube動画再生回数は、新人としては異例の1900万回を超え、第2弾シングル「MASCARA」も2500万回以上を記録(いずれも8月12日時点)。彼女たちのパワフルな歌声とキレのいいダンスは人種や性別を超えて愛され、世界各地でカバーする人が後を絶たない状況だ。
XGがこれほどまでに多くのリスナーをひきつける理由は何なのだろうか? それを知る上で是非とも押さえておきたいのが、7月25日に放送された『スッキリ』(日本テレビ系)である。7人のメンバーたちは同番組で日本のテレビ初出演を果たしたが、そこで語られたのはオンリーワンの魅力を生み出すための熱意と努力であった。
同番組で紹介していた通り、ガールズグループで評価すべきポイントは歌、ダンス、ビジュアル、語学力の4つ。ダンスポップ系のサウンドを得意とするならラップスキルも加わるが、彼女たちの場合は、いずれの項目も満点に近い。
歌唱力について、まずは表現力の幅が広い点が魅力としてあげられるだろう。以前、CHISAとJURIAがジャスティン・ビーバーの「Peaches ft. Daniel Caesar, Giveon」をカバーしている動画がアップされた。同楽曲をカバーする上で、歌の上手さを強調するあまり、テクニックに走ってしまいがちなシンガーが多い中、この2人はあくまでもナチュラルに詞の世界に寄り添うように歌っているのが印象的だった。
安定感のある歌声はCHISAとJURIA以外のメンバーもしっかり身に着けているようだ。例えば「MASCARA」ではリスナーをあおるような声を響かせたかと思えば、突然しっとりと歌い上げるなど、7人全員が緩急のつけ方がスムーズで、キャリアが浅い若手でこれをやりきれるのは非常にめずらしいケースだと思う。