XG、初の配信ライブで与えたパフォーマンスの衝撃 海外からも注目集める最新曲「MASCARA」の新境地
今年3月にデビューした7人組HIPHOP/R&Bガールズグループ、XG。デビュー曲「Tippy Toes」のMVはYouTubeで1734万回以上、またChoreograpgyビデオは795万回以上が再生されており(共に6月29日時点)、その注目度の高さを窺わせる。そんな彼女たちがデビューから約3カ月後の6月29日、早くも2ndシングル「MASCARA」を引っさげてカムバックした。本稿では、新曲発表にあたり世界一斉配信されたライブパフォーマンスの様子を紹介するとともに、「MASCARA」の魅力に迫っていきたい。
ライブの一曲目を飾ったデビュー曲「Tippy Toes」が始まってすぐ、配信のチャット欄に溢れたのが、彼女たちの生歌に対する驚きだ。デビュー前に公開されていた各メンバーのパフォーマンス動画から、その実力に大きな期待を寄せられていたXG。とは言え、これほどまでに完成度の高いボーカル/ラップスキルをまざまざと目の当たりにすると、この機会が彼女たちにとって初のライブパフォーマンスであるという事実に、我が目と耳を疑いたくなるほどだった。
そしてそれ以上に驚かされたのは、メンバーがそれぞれのステージマナーや表情に、パフォーマンスを心から楽しむ余裕すら滲ませていたところである。満ち溢れた自信と誇りがこちらにまで伝わるそのアティチュードは、彼女たちが今年デビューしたばかりのグループであるということを忘れさせる様相を呈していた。
XGによるパフォーマンスレベルの高さと、気高さの理由ーーそれは「Tippy Toes」ステージ直後にプレイされた、2017年から現在まで約5年間の成長記録が収められているVCRに垣間見られた。デビュー前にYouTube上で公開されていた動画「XG – The Journey (2017-2022)」の拡張版とも言える同VCRの内容には、先ほどの堂々たるステージを築くに至るまでに彼女たちが経た、日々のトレーニングの存在が示されていた。