ENHYPEN、三カ国語を取り入れた3rdミニアルバムがチャート首位 手堅い楽曲揃い、来日公演への期待高まる作品に
参照:https://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/2022-08-01/
2022年8月1日付のオリコン週間アルバムランキングで首位を獲得したのはENHYPENの3rdミニアルバム『MANIFESTO:DAY 1』で、推定売上枚数は122,335枚となった。韓国と日本での発売日がずれている都合で3週目扱いになっているようだが、実質初登場と言ってもよさそうだ。ほか、トップ10圏内の初登場作品は4位水瀬いのり『glow』(13,681枚)、5位いれいす『DICE』(10,542枚)、8位『初音ミク「マジカルミライ」10th Anniversary OFFICIAL ALBUM』(7,929枚)、9位Mori Calliope『SHINIGAMI NOTE』(7,238枚)、10位ITZY『Checkmate:Mini Album』(7,237枚)だった。それ以外はaespa(3位)、fromis_9(6位)、SEVENTEEN(7位)と、この夏カムバックしたK-POPグループの作品が順調に売上を伸ばしている。
本題に入る前にちょっと寄り道。なにわ男子『1st Love』は発売2週目にして45,538枚を売り上げて2位にランクインしているが、初週は712,005枚の推定売上。圧倒的だ。最近のジャニーズ関係のリリースはトレンドをさりげなくおさえた渋めの曲が入ってスパイスになっている印象がある一方、なにわ男子は振り切ったキラキラ感で1時間弱を駆け抜ける。アルバムをしめくくる「ダイヤモンドスマイル」の幸福感たるや(YouTubeで公開されているMVもあわせると破壊力は抜群)。しかしなにより歌唱の切れ味がこてこてに装飾的なサウンドにエレガントな現代性をまとわせているのが良い。その意味で「初心LOVE」はやはりマスターピースだと思う。
さて今回取り上げたいのは、なんといっても首位のENHYPEN『MANIFESTO:DAY 1』。本連載でも過去にENHYPENの作品を取り上げてきたが、全体のストーリーをプレゼンするイントロとアウトロでドラマチックな流れをつくる構成は、本作も変わらず。少し様子が違うのは、韓・英・日の三カ国語が使われているということか。日本出身メンバーのNI-KIを擁し、日本でも人気の高いグループだという背景をふまえたものと思われるが、多言語の語りで物語をつづるアプローチがこれから深く展開していくと面白そうだ。