なにわ男子 道枝駿佑、アイドルとしての情熱と野心 稀有なポジション築くまでの10代のキャリアと現在地
また、道枝の俳優としての共演歴にも運命的なものを感じる。2020年公開の映画『461個のおべんとう』では井ノ原快彦と、同年放送のドラマ『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)では木村拓哉、2021年のドラマ『俺の家の話』(TBS系)では芸能界引退前最後の出演となった長瀬智也と、長きに渡って主役を張ってきた先輩との共演が、群を抜いて多い稀有な存在である。なにわ男子のYouTubeチャンネルで6月28日に公開された「なにわ男子【道枝駿佑の相関図】俺らも知らんエピソードが…!!」と題された動画で、木村拓哉とのエピソードを語った。『BG〜身辺警護人〜』の道枝のクランクアップ日に、母親と相談してアイスの差し入れをしたそう。暑い日だったため現場で喜ばれ、木村が道枝に「お母さんに電話してよ」と、実際に電話をかけたというエピソードを明かした。それだけでも十分な盛り上がりを見せたが、道枝は「親孝行できたのかな」と続けた。さらりと語るその姿勢が彼の魅力の一つ。憧れの先輩である山田からも、ラジオ番組『Hey! Say! 7 UltraJUMP』(文化放送)で、「みっちー、早くうちにおいでね!」と呼びかけられるなど、様々な先輩から寵愛されるのにも納得だ。
透明感と無垢さ、曇りのない瞳の輝きや言動からは、彼の礼儀正しくて謙虚な人柄が滲む。一見するとおとなしそうなキャラクターにも見えるが、インタビューで語る言葉の端々から伝わってくるのは、10代でデビューするという志、王道アイドルへのこだわりなど、ジャニーズのアイドルとしての情熱と意思の強さだ。掴み取ったデビューしかり、ジャニーズ入所のきっかけとなった『金田一』主演の抜擢しかり、狙った獲物は必ず手に入れる、そんな野心も感じる。
そんな道枝が「ターニングポイントになる作品」と語る映画『今夜、世界からこの恋が消えても』が7月29日に公開される。これからアイドル、俳優としてどんな作品に出会い、どんな世界を見せてくれるのか、20代になった道枝の活躍が楽しみでならない。
※1:『ザテレビジョンZoom!!』Vol.38