a flood of circle、初のホールワンマンで届けた“伝説の夜” 次なるお祭りへの期待感も溢れた公演に
本ツアーは2月の大阪公演を皮切りに開催。終盤に差し掛かった6月から、a flood of circleは1つ新たな試みをしていた。始まりは6月1日の岡山公演。ツアー中に作ったという新曲「花火を見に行こう」が、佐々木の弾き語りで初披露された。その後、6月3日の福岡公演で渡邊、6月4日の大分公演でそこにHISAYOを加えたバージョンが披露され、6月10日の大阪公演でついにアオキを加えた4人で演奏される。なお、この様子はバンドの公式Instagramに随時アップされ、楽曲が徐々に完成していく過程を見届けることができた(※1)。ファイナル公演を控えた7月2日には、渋谷モディの1階に「花火を見に行こう」の音源やグッズを扱うポップアップストア「FIREWORK RECORDS」を期間限定オープン。LINE CUBE SHIBUYAとはわずかな距離のため、ファイナル公演の開場時間前には店を訪れる多くのファンの姿も見られた。
そんなツアーとともに完成した新曲「花火を見に行こう」が、この日はアンコールの1曲目に披露された。他の公演と異なるのは、ステージ背後に巨大スクリーンが現れたこと。4人のシルエットと歌詞が投影されるホールならではの演出が盛り込まれ、曲に込められたメッセージを届けたいという想いが強く感じられた。アンコール2曲目にはポップ色の強い「I LOVE YOU」を演奏。歌詞の〈新宿東口〉は「渋谷ハチ公口」に変えて歌われ、この日訪れたファンへの感謝を伝えているようだった。
さらにアンコールでは、本日の公演の映像化、そしてツアー『Tour FUCK FOREVER & I’M FREE』と代々木公園野外音楽堂でのフリーライブ『I’M FREE 2022』の開催も発表された。告知を終えてスクリーンに「THANK YOU」の文字が現れたかと思うと、メンバーがステージに戻り、「Beast Mode」が披露される嬉しいご褒美も。バンド初のホールワンマンで届けられた“伝説の夜”は、ライブハウスと変わらない熱量と、次のお祭りへの期待感に包まれながら幕を閉じた。
※1:https://www.instagram.com/a_flood_of_circle_official/