でんぱ組.inc、グループや自身と向き合ったZeppツアーレポ 色濃く感じられたポジティブなムード

でんぱ組.inc、Zepp DiverCityレポ

でんぱ組.inc

 アンコールでは、メンバー各々がツアーを経ての気持ちを口にする。デビュー当時から在籍するリーダー・相沢梨紗は「新しくなってから大きい夢を掲げるのが怖くなってしまったけど、ツアーをする中でみんなとなら夢を見られるって思った」、鹿目凛は「ツアーを経てこのグループを守れる強さがついたと思う」と自身の気持ちの変化を、愛川こずえは「みんなに見てもらえてステージに立てるって実感して、感謝しています」、空野は単独活動時代での苦悩を振り返り、「今は仲間のありがたさを感じています。これからもアイドルとして走っていきます」と意気込みを話す。天沢璃人は「最初は借りてきた猫状態だったけど、今はメンバーとして長くここにいたいと思うようになった」、高咲は「今まで頑張ってるつもりだったけど、先輩方を見ていて、”つもり”は頑張ってないって思ったんです。つもりじゃなくて、頑張っていこうって思いました!」と熱く語った。「今はやっと自分がでんぱ組.incだって胸を張って言えるようになりました。受け止めてくれたら嬉しいな」と小鳩りあが語りかけ、藤咲彩音は「キャリアが違うメンバーが揃ってるけど、ツアーを経てちゃんと肩を並べられたなって嬉しくなった」と話す。ツアーを通して各々が自身と、そしてでんぱ組.incと向き合い変化してきたからこそ、パフォーマンスにはポジティブな空気が流れており、もともとの魅力である情熱的なダンスや歌にとどまらない、「初体験」のような自然体で伸び伸びとしたパフォーマンスも行えるようになったのだろう。

でんぱ組.inc「DNA」LIVE MOVIE (2022.6.11)

 このMCののちに披露された新曲「DNA」では、ポエトリーリーディングに初挑戦。一節ずつ紡がれるポエトリーが繊細な心と人間への愛情を描いた。リスナーの夢を肯定する楽曲「ドキ+ワク=パレード!」で華やかな雰囲気を作り上げると、最後は「BEAM my BEAM」で〈限界のFence きっと乗り超える〉とこれからの道のりを見据えるように締めくくった。

■セットリスト
1.衝動的S/K/S/D
2.でんぱーりーナイト
3.ギラメタスでんぱスターズ
4.Kiss+kissでおわらない
5.わっほい?お祭り.inc
6.NEO JAPONISM
7.ちゅるりちゅるりら
8.でんぱせいばぁ
9.くちづけキボンヌ
10.初体験
11.MIKATAせずにはいられないっ!
12.君も絶対に降参しないで進まなくちゃ!
13.でんぱれーどJAPAN
14.プレシャスサマー!
15.Future Diver
16.でんでんぱっしょん

ENCORE
17.キラキラチューン
18.DNA
19.ドキ+ワク=パレード!
20.BEAM my BEAM

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