WATWING、久々のワンマンライブでファンと縮めた心の距離 新曲「Honey, You!」も初パフォーマンス

WATWING、Veats SHIBUYAレポ

 ホリプロ初の男性ダンス&ボーカルグループとして昨年9月にメジャーデビューを果たしたWATWINGが、6月18日に東京・Veats SHIBUYAで『WATWING ONEMAN LIVE~IN-FLIGHT~』を開催。大橋ちっぽけプロデュースの新曲「Honey, You!」を初パフォーマンスした。

 WATWINGは髙橋颯、鈴木曉、桑山隆太、福澤希空、古幡亮、八村倫太郎からなる6人組。コロナ禍でのデビューで、4月に予定されていたZeppツアーが来年1月に延期されるなど、思うように活動ができなかった中での久々のワンマンライブとあって、メンバーたちも気合十分。オープニングナンバーの「BREAK OUT」からパワー全開のパフォーマンスで、八村が「Windy(WATWINGのファンネーム)、盛り上がっていけよ~!」とファンを煽る。90年代のアメリカのボーイバンドの雰囲気がある「Turn it up」では、福澤がラップも担当。WATWINGは主にラップを担当する八村、古幡もしっかり歌うし、こうしてほかのメンバーがラップに参加することもある。髙橋、鈴木がサビのパートを歌うことが多いが、全員がほぼ同じ分量のボーカルパートを担当しているのも面白い。パフォーマンスにおけるウィークポイントが見当たらないグループなのだ。

 最初のMCでは、「今日のライブへの意気込みを漢字一文字で表す」と、鈴木が書道セットをステージに持ち込み、「暑」という字をしたためた。「この会場を宇宙一ホットな場所にしたい」というと、八村に「そこは“熱”じゃないんだ」とツッコまれる。めげずに鈴木は、「僕たちだけじゃホットな場所にできないので、Windyの力が必要。今の気持ちを拍手で教えてください!」と会場を大きな拍手でいっぱいにした。古幡は「会場全体がWindyに埋め尽くされているのを久々に見ました。声は出せないけれど、心で歌って最後まで一緒にダンスして、イヤなこと忘れちゃってください!」とファンを盛り上げた。

 中盤は、彼らのメジャーデビュー曲「HELLO WORLD」から。先ほどのMCでは拍手でファンとの一体感を高めたが、この曲の「na na na♪」というキャッチーなサビでは、会場のペンライトが同じリズムで左右に揺れた。MCで桑山が「一番距離が近く感じられる曲が『HELLO WORLD』。na na naは誰でもすぐに覚えられるし、一緒に踊れる。音楽を通して僕らが描くアーティスト像に近づける曲」と言っていたが、メンバーたちもステージ上で笑顔でアイコンタクトを交わし、心の距離が近付く幸せなムードに会場が包まれていった。どんどん高まるファンの熱を受け止め、「まだまだいけるでしょ?」という髙橋の声で始まった「HERO」でスピードに乗ると、桑山の透明感のあるボーカルが印象的な「With you」では、華麗なフォーメーションダンスで魅了した。

 「僕たちの信じたやり方で、元気を届けていきたいので、これからもよろしくお願いします」と八村がファンに感謝を伝えると、「大きな一歩」だという大好きなアーティストとのコラボ企画が始まることを発表。「これを機に僕たちを知ってくれる人も増えるだろうし、僕たちの音楽もいろいろな色を見せていくと思います。コラボ第一弾は、僕らも大好きで、めちゃめちゃ聴きまくっている、新しいシーンを生んでいる同世代の人。『常緑』でおなじみの大橋ちっぽけさんに新曲をプロデュースしていただきました!」と詳細を告げると、会場から大きな拍手が湧きあがった。

 7月13日にデジタルリリースされるという大橋ちっぽけプロデュースの新曲「Honey, You!」をライブで初披露。次々とボーカルが移っていく、明るくキュートな楽曲で、最後に“Kissポーズ”があるのもかわいい。今回のライブの最大のイベントである新曲初披露を無事に終えてホッとしたのか、続く「Sensation」ではメンバーたちの笑顔がはじけ、のびのびとした姿を見せていたのも印象的。そして彼らの原点でもある「Only One Life」を力強くパフォーマンスすると、この日唯一のバラード曲「Shooting Star」をエモーショナルに歌い上げて本編の幕を閉じた。

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