『プロジェクトセカイ』人気ボカロ曲を豪華オーケストラで体験! 『セカイシンフォニー2022』が織りなす夢のような時間

 そして、本編の最後を飾ったのは、『プロセカ』1周年のアニバーサリーソングとしてEveが書き下ろした「群青讃歌」。前半はオーケストラを主体とする穏やかで美しいアレンジ、後半はバンドが疾走感を強調し、各パートに見せ場がある名演だった。楽曲が持つポジティブなパワーと鳴り止まない拍手がホールを満たし、爽やかな余韻を残していた。

 アンコールも、各ユニットが人気曲/注目曲を披露する怒涛の展開だ。「ビターチョコデコレーション」(syudou /25時、ナイトコードで。)、「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」(和田たけあき(くらげP)/ワンダーランズ×ショウタイム)、「トラフィック・ジャム」(煮ル果実/Vivid BAD SQUAD)、「地球最後の告白を」(kemu/MORE MORE JUMP!)、「ray」(作詞作曲:藤原 基央/Leo/need)と、『プロセカ』を知らない観客でも、間違いなく楽しさと感動を得られるラインナップだ。

 ラストを飾ったのは、ファンが待ち望んだ『プロセカ』のテーマソング「セカイ」(DECO*27 & 堀江晶太(kemu))。作品の世界と深く相関する歌詞は、聴き続けるにつれて、より広い意味を感じさせてくれる。〈もらったバトンは勇気に/ありがとうは歌声に〉ーー昨年はオープニングに披露されたが、エンディングにこれほど相応しい楽曲もないだろう。バンドをリスペクトし、土台として支えていくオーケストラ、そしてオチサビですべてのパートが一体となる大きな盛り上がりは、この『セカイシンフォニー』でしか味わえない、全身に鳥肌が立つような体験だ。

 『プロセカ』という作品に触れていてよかった、と心から思える感動的なコンサートだったが、2年続くと欲も出てしまう。まだまだある名曲の数々を、オーケストラ演奏で聴いてみたいーーと、ホールの目の前に広がる海を眺めながら、早くも次回開催に期待を膨らませた夜だった。

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■公演概要『セカイシンフォニー2022』
2022年6月11日(土)
パシフィコ横浜 国立大ホール
【昼公演】11:00開場/12:00開演 
【夜公演】16:00開場/17:00開演
指揮:栗田博文         
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団・セカイシンフォニースペシャルバンド    

スペシャルゲスト:
25時、ナイトコードで。
楠木 ともり(宵崎 奏役)
田辺 留依(朝比奈 まふゆ役)
鈴木 みのり(東雲 絵名役)
佐藤 日向(暁山 瑞希役)

【セカイシンフォニーBlu-ray&CD】
2022年11月30日(水) Release
セカイシンフォニー Sekai Symphony 2022 Live Blu-ray
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 ¥7,150(税込)
封入特典:オリジナルホログラム缶バッジ(6種ランダム)

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