Snow Man、「オレンジkiss」MVに詰め込まれたグループのらしさ “エモキュンラブソング”が表現されたポイントを解説

 6月15日、Snow Manの7thシングル表題曲「オレンジkiss」のMVが公式YouTubeチャンネルで公開された。すでに410万再生(6月20日現在)を突破しており、Snow Manの人気の高さが窺える。

 7月13日にリリースされる同曲は、メンバーの岩本照主演映画『モエカレはオレンジ色』の主題歌。映画のために書き下ろしされた楽曲で、“キュン”がテーマとなっている。だからこそMVではメンバーのキュンとする表情、優しい顔で表現したダンス、メンバーが笑顔で楽しんでいる“オレンジピクニック”……と、ファンであれば胸が高鳴ってしまうシーンが盛りだくさん。さらに、サビの「スノキュンkiss」ポーズにも注目が集まっており、さらなる話題を呼びそうだ。本稿では、そんなMVから見えるSnow Manらしさについて考えてみたい。

 同曲は公式HPで「エモキュンラブソング」と銘打たれているだけあり、切なさとキャッチーさが混在するメロディが印象的だ。それを9人の歌声が紡いでいるのだが、AメロからBメロにかけてメンバーが1人ずつしっかり歌っていくのが新鮮である。彼らの楽曲はラップパートが入ったり、厚いハモリが付けられていたりすることが少なくないが、今回はシンプルな構成。だからこそ、それぞれの歌声を存分に楽しめる。さらに、MVでは1人ずつ自然な笑みを浮かべた爽やかな表情を見せてくれており、それぞれの個性がしっかり表れているパートになっている。

 また、全体を通してメンバーたちは柔らかい笑顔や切ない顔、真剣な表情をしているが、合間にSnow Manらしいわちゃわちゃしたシーンが挟まれているのもいい。真顔でギターを構える深澤辰哉の横でラウールが手拍子をしながらノリノリになっていたり、向井康二が阿部亮平の目にオレンジを当てようとしていたり、ラウールが佐久間大介のアゴをクイッとあげたり……。こういったシーンが入っているだけで、「かっこいいアイドルのSnow Man」だけではない、彼らの多様性が表現されているのではないだろうか。

 さらに、Snow Manといえばダンスの上手さも武器の一つ。今回の振り付けはs**t kingz・NOPPOが担当しており、「kiss」という意味の手話も盛り込まれているなどオシャレなダンスに仕上がっている。

 それを十分味わえるようにサビでは全員が1つの画面にしっかり収まっているカメラワークが多く、9人だからこそ見せられるダンスの迫力や揃い具合がわかりやすく伝わっている。それだけでなく、イントロ部分では渡辺翔太をセンターに置いたフォーメーションも。なかなか珍しいポジショニングだが、誰がセンターになってもそれぞれの雰囲気を楽しめるという層の厚さには改めて驚かされる。

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