新譜連載「本日、フラゲ日!」
NEWS、小田和正、吉岡聖恵、観月ありさ、OCTPATH……6月15日リリースの新譜5作をレビュー
観月ありさ『Ali30』
1991年のデビューシングル『伝説の少女』から約30年。観月ありさからアニバーサリーを彩るニューアルバムが到着。Novelbrightが書き下ろしたリード曲「サジタリウス」は観月の星座=いて座をモチーフにした爽やかでロマンティックなロックチューン。ジャズ、ソウルのエッセンスを織り交ぜた「Goodbye My Lonely」では大人の恋愛を鮮やかに描き出し、島袋優(BEGIN)が作曲、多和田えみが作詞を手がけた「ありきたりなキセキ」では、離れてしまった“あなた”への思いと何気ない日常の素晴らしさを表現。さらにエレクトロ系トラック「Psychedelic」では、高揚感に溢れた声を響かせるなど、多彩で豊かなボーカルを堪能できる。小室哲哉によるニューアレンジで歌い直した「TOO SHY SHY BOY! (TK SONG MAFIA MIX)」も収録。(森)
OCTPATH『Perfect』
初めて今作のアートワークや新しいアーティスト写真が発表された時、そのカラフルで躍動的なテイストに驚いた人は多かったと思う。1stシングル『IT'S A BOP』においては、ダークでクールな魅力を強く訴求してきた彼らだが、“梅雨明け宣言”をコンセプトとした今作の表題曲「Perfect」では一転して、一足先に夏を先取りするようなポジティブなバイブスを放っており、シーンの最前線へ向けて全力疾走中の8人の輝かしいエナジーがダイレクトに伝わってくる。この夏のJ-POPシーンを彩るサマーチューンとして、広く愛されていく楽曲となるはずだ。また、数多くのダンスボーカルグループが躍進している群雄割拠のシーンに立ち向かう上で、このポップな魅力を誇る同曲は、とても大きな武器になると思う。なお彼らは、『SUMMER SONIC 2022』東京会場2日目におけるMARINE STAGEのオープニングアクトに抜擢されている。まさに、グループのポテンシャルを幅広いリスナーに見せつける絶好の機会だ。この夏からさらに加速するであろう快進撃から、目が離せない。(松本)