湊あくあ・大空スバル・桃鈴ねねの唯一無二なバランス まろん×KO3が語る、NEGI☆Uを体現した楽曲制作の裏側

まろん×KO3、NEGI☆Uの楽曲制作秘話

「2020年、2021年に我々オタクが笑顔になれたのはVTuberのおかげ」

湊あくあ
湊あくあ

ーー「ドヤッとVピース☆」でも配信の中で話題に出た“温泉ネタ”が目立つ形で盛り込まれていますね。

まろん:そうなんですよ。温泉のエピソードはすごく印象的で、それを歌詞に当てはめてみたらピッタリだったので、このまま使ってみようと思って。〈旅館で鯛たいらげよう〉っていうのは特にわかりやすく使った例ですけど、普段配信ネタを反映するときは露骨に使わないようには意識しているんです。配信ネタをどううまく詞に落とし込むかは、僕が歌詞を作るときの趣味なんだと思います(笑)。過去に宝鐘マリンさんの「Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆」を制作させていただいたときから、担当させていただくタレントさんの配信はできる限り全て見るようにしていて。船長を担当したときは、ご依頼いただいたときまでに出ている配信は全部見ました。

ーー相当な量じゃないですか?

まろん:相当な量ですね。3カ月かかりました。全部2倍速で、さらに2窓にして、LRにパンを振り分けて聞きました。

KO3:聞き取れるんですか?

まろん:意外と。光る単語やエピソードって声量が大きくなったり、何度も単語が繰り返されるので、それを全部メモって。

ーーすごいですね。

まろん:「ホロライブ」さんの世界観は、ファンにならないと作れないと思ったんです。ファンの目線に立つことはすごく重要だなと思って、マリン船長をはじめいろんな方々を見るようになって、気が付いたらしっかりファンになっていたっていう(笑)。今はさすがに配信が多すぎて同様のことはできないんですけど、今回はNEGI☆Uとして出演している配信はもちろん、ラジオとかもなるべくリアタイで追って、どういうことを話しているんだろうとか、どういう間で話をしているんだろうっていうのを追いかけました。

KO3:それはすごいですね、流石のオタク力というか。

桃鈴ねね
桃鈴ねね

ーーまろんさんは他の収録曲2曲の作詞も担当されています。それぞれイメージが異なりますが、どのような楽曲をイメージして作ったんですか?

まろん:「よくばりキュートガール」は、学生の女の子3人が仲良くコンビニに行ったり、ショッピングをするっていうテーマですね。ただ、コンビニとかスーパー、ショッピングという単語を出さずにわちゃわちゃ楽しい感じを描きたかったので、〈シェア〉とかみんなで写真を撮るみたいな表現をして。この曲で一番描きたかったのは2番が終わったあとのセリフパートです。途中でスバルさんとねねさんの〈お邪魔しますよっ!〉っていうセリフがあるんですけど、このノリは配信で「3人の中で流行ってるんだよね」と話されていて。配信でネタにするくらいだから、お買い物に行ってもわちゃわちゃと笑い合うだろうなっていうので書きました。

 「ナンデダメナン?」で一番やりたかったところは2番のAメロです。ここではスバルさんとあくあさんのプライベートな電話を表現したかったんですね。我々には見せない面というか。特にスバルさんは普段は元気な感じなんですけれども、オフな感じというか、可愛めのテイストでお願いしたくて、そういうディレクションシートを書きました。スバルさんってASMRが苦手な方で、どうしても声が割れちゃうっておっしゃっていたんですけど、スマホを耳に当てながら喋ると声が弱くなるっていう特徴があって。あ、これ歌でもできるのでは?と思って、ディレクションシートに「スマホか何かを耳にあてて収録してください」と書いたんです。そうしたらすごくいいテイクが上がってきたので、ぜひ注目していただきたいところではありますね。そしてスバルさんとあくあさんの2期生の絡みがあったあとに、ねねさんの〈ねぇねぇねぇもっと喋って〉っていう元気なメロディが入って、また歌に戻るっていう。ここが楽しめるポイントかなと思います。

ーーこだわりが随所に散りばめられていますね。お二人は今後VTuberカルチャーがこういう風に盛り上がったら面白いだろうなという希望はありますか?

まろん:今実際に行われているところだと思いますけど、リアルとの混合ですかね。それこそNEGI☆UさんがMCになってリアルゲストがいる番組とか、リアルな世界にどんどん進出していって溶け込んでいって欲しいなと。

KO3:VRChatといったメタバース空間でのライブや交流がもっと簡単に体験できるようになればいいなと思いますし、それと共に音楽面ももっと発展していってほしいですね。

まろん:VTuberカルチャーがここまで広まった一つの要因として、コロナ禍によってバーチャルな存在により注目が集まった影響もあったと思っていて。実際、僕自身もコロナでDJやライブの現場がなくなって、エンタメを吸収できる現場がなくなったんです。最初は気が付かないふりをしていたんですけど、やっぱり精神的に枯渇しているところはあって。その空いた隙間にすっと入り込んでくれたのがVTuberの存在だったのかなって思います。絶え間なくエンタメが更新されていきますし、自分が必要とする量だけ摂取できるじゃないですか。2020年、2021年に我々オタクが笑顔になれたのはVTuberのおかげもあるのかなって。

KO3:どの時間でも誰かしらがなにか発信してる状況はすごいですよね。家にいながら会いに行ける、みたいなところも今までにないですし。

まろん:特に「ホロライブ」さんはメタバースに着眼されているじゃないですか。そういう形でエンタメの技術がまた進化するのかなっていうところも含め、未来があるカルチャーだと思っています。

『ねぎゆーのパないうた』ジャケット
『ねぎゆーのパないうた』ジャケット

■リリース情報
『ねぎゆーのパないうた』
歌唱メンバー:湊あくあ/大空スバル/桃鈴ねね
発売日:2022年6月1日(水)
配信リンク一覧:https://cover.lnk.to/PANAIUTA

<収録楽曲>
01. PANIGHT
02. ドヤっとVピース☆
03. ナンデダメナン?
04. よくばりキュートガール

「PANIGHT」
作詞:まろん(IOSYS)
作曲・編曲:KO3(Hifumi,inc.)
歌唱メンバー:湊あくあ/大空スバル/桃鈴ねね
販売形式:デジタル販売
発売日:2022年5月26日(木)
配信リンク一覧:https://cover.lnk.to/PANAIUTA

 

■関連リンク
▼湊あくあ
【キャラクターデザイン】がおう(@umaiyo_puyoman)
【YouTube】: https://www.youtube.com/channel/UC1opHUrw8rvnsadT-iGp7Cg
【Twitter】:https://twitter.com/minatoaqua

▼大空スバル
【キャラクターデザイン】:しぐれうい(@ui_shig)
【YouTube】:https://www.youtube.com/channel/UCvzGlP9oQwU--Y0r9id_jnA
【Twitter】:https://twitter.com/oozorasubaru

▼桃鈴ねね
【キャラクターデザイン】:西沢5㍉ (@wanwangomigomi)
【YouTube】:https://www.youtube.com/channel/UCAWSyEs_Io8MtpY3m-zqILA
【Twitter】:https://twitter.com/momosuzunene

▼ホロライブプロダクション
・ホロライブプロダクション公式サイト:https://www.hololive.tv/
・ホロライブプロダクション公式Twitter:https://twitter.com/hololivetv
・ホロライブプロダクション音楽公式Twitter:https://twitter.com/hololive_music
・ホロライブプロダクション イベント公式Twitter  : https://twitter.com/hololive_event
・ホロライブプロダクション公式ショップ:https://shop.hololivepro.com/

▼ホロライブ
・ホロライブ公式サイト:https://hololive.hololivepro.com/
・ホロライブ公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCJFZiqLMntJufDCHc6bQixg

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる