櫻坂46 渡邉理佐、卒業コンサートで飾る有終の美 同期や後輩から愛され続ける偉大な姿

 渡邉は2019年に初のソロ写真集を発売している。そのタイトル『無口』が示すように、一見すると渡邉はクールビューティー、人見知りといったイメージが強いかもしれない。だが、『欅って、書けない?』『そこ曲がったら、櫻坂?』などを通して、この7年間で明らかになっていったのは、ムードメーカーな人柄だ。ドSな女王様キャラ、時には面倒見の良い姉御肌に。菅井をはじめ、気心の知れた同期と戯れているその姿はまるで子供のよう。負けず嫌いの完璧主義である分、タガが外れた時の落差も激しい。そんなクールな印象とのギャップは、渡邉が愛される人懐っこさの要素の一つでもある。

櫻坂46『僕のジレンマ』

 改名以降、シングルのセンターは2期生へとシフトしていったが、その後輩たちをフロントメンバーとして、そして2列目センターから支えていたのが渡邉だった。渡邉にとって最後のシングルとなる『五月雨よ』のジャケット撮影を見学し、「早く帰れ!」と渡邉本人から怒鳴られた(照れ隠し)という森田ひかる、藤吉、山﨑の3人はデビューシングル『Nobody’s fault』、さらに2ndシングル『BAN』の収録曲でそれぞれがセンターに立ち、その横にはいつも渡邉がいた。3rdシングル『流れ弾』収録の「無言の宇宙」では渡邉が初めてセンターに。『五月雨よ』カップリングの「僕のジレンマ」を含め、1期生から櫻坂46でセンターを務めているのは、今のところ渡邉のみ。2曲ともに醸し出されている温かく優しくも、どこか凛とした空気感は、渡邉そのものが持つオーラとも言えるだろう。

 欅坂46時代の楽曲も多く披露されている卒業コンサート。本日22日の公演で渡邉はグループ7年間に有終の美を飾る。

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