『iCON Z』密着第28話、LIL LEAGUEとCROONERZが強化合宿へ Jr.EXILEとのコラボを前に立ちはだかる大きな壁

『iCON Z』LIL LEAGUEとCROONERZが合宿へ

 そして最後に密着するのはCROONERZ。平均年齢20.3歳の彼らは、今回のオーディションで最年長のグループとなるだけに、後がないメンバーも多い。切実な思いを抱えている彼らの強化合宿は、スタジオメンバーが思わず涙ぐむほど厳しいものとなった。

 リーダーに選ばれたのは、ダンス面で初心者メンバーを支えた夫松健介。親睦会もあり明るい雰囲気で始まった合宿だったが、コラボ曲の特訓が始まると空気は一変する。彼らがコラボするのは、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE。パフォーマンスする楽曲は「Animal」と発表された。この曲は、歌、ラップ、ダンスの全てで高度な表現力が求められる。さらに日本武道館のステージでは、既存の振付にダンストラックがプラスされることとなる。目の前で見るBALLISTIK BOYZのパフォーマンスに、開いた口が塞がらない様子のCROONERZのメンバー。リーダーの夫松は「まさかあの天才肌集団と一緒にやるんかと思って」とかなり焦りを覚えているようだった。

 CROONERZはダンス初心者のメンバーが多いため、細かい振付が多くスピードも速いこの課題曲はかなり難易度が高い様子。トレーナー役のBALLISTIK BOYZの砂田将宏も「今まで踊らなかった子がいきなりこれをやるのは不可能に近いくらい難しい」と心配そうな表情を見せる。中でも、初心者メンバーの一人であるギレルメ マサユケ トマジ 西村はかなり苦戦を強いられており、表情にも余裕がない。そんなギレルメに声をかけたのはBALLISTIK BOYZの海沼流星。ブラジルにルーツを持つという共通点がある二人はポルトガル語で語り合い、海沼に励まされたギレルメは「もっと頑張ります。夢を諦めません」と笑顔を見せた。

 しかし厳しい状況は変わらず、チームメンバーの足を引っ張ってしまうという意識から焦りが止まらない。トレーナーに「いま感じることとかある?」と聞かれたギレルメは「食らいついていきたいです、もっと」と前向きな姿勢こそ見せるものの、すでに限界を超えていたのか、その目には涙が滲み始める。チーム内の空気も重たくなっていった。

 BALLISTIK BOYZ結成当時ダンス初心者だった加納嘉将にもアドバイスをもらい、気持ちを新たにレッスンに取り掛かるCROONERZ。だが、基礎的な動きすら上手くいかなくなり、なかなかレッスンは先に進まない。BALLISTIK BOYZのメンバーが来ている貴重な時間を有効活用できていないという事態に。これにはリーダーの夫松は特に焦りを感じたようで「言われたことしかできないのはもう違う」「学んだことを柔軟に生かしていかないと教えてもらっている意味がない」とメンバーに厳しい言葉を投げかける。

 さらに夫松を焦らせていたのは、ダンストラックの練習は未着手という状況。このダンストラックにはアクロバットも盛り込まれており、かなりハイレベルなパフォーマンスが要求される。まずはダンス上級者の夫松と遠藤翼空がレッスンを受け、覚えた振付をメンバーに教えることとなったが、あまりにもレベルの高すぎる振付に自分たちが踊るのが精いっぱいの状況。また、二人以外のメンバーは既存の振付を覚えるのに必死だった。ダンストラックは二人のみで踊るのが現実的なのか。そんな考えが頭をよぎる。

 そんな二人の姿を見つめていたのは、マーク エイロン。エイロンは二人より経験は浅いものの、ダンス歴3年と初心者メンバーよりはスキルが高い。自分もダンスで少しでもグループに貢献したいという思いを抱えていたようだ。しかし、難しさを知っている夫松は遠藤と二人で踊る方がグループのためになると考え、「絶対無理」ときっぱりエイロンの気持ちを否定してしまう。二人の間に溝が生まれ始めていた。

 夜のミーティングで、二人はついに衝突。夫松は「今自分がすべきことが考えられてないのかなって思う。冷静に考えたら(エイロンはダンストラックを)絶対できるわけない」と厳しい意見を伝え、それに対してエイロンは「できないときに嫌な顔されると俺もめっちゃムカつくし、二人でコソコソ話すのもやめてほしい」とこれまでのレッスン中の不満をぶちまける。エイロンの言葉にどんどんヒートアップしていく夫松に、ギレルメは「気持ちを汲み取り合わないとギクシャクする」と互いに歩み寄るよう訴える。

 溜まっていた思いを吐き出したからか、ギレルメの言葉がきっかけだったのか、そこから二人はやっと冷静になり、お互いの気持ちを考えて同じ方を向くようになる。翌日のレッスンからは、CROONERZ全体の雰囲気がガラリと変化。良い雰囲気の中で一日中課題曲を踊り続け、本番へ突き進んでいく。

 しかし、ここでハプニングが。エイロンが激しいレッスンで両太ももの筋肉を傷めてしまったのだ。回復には数週間かかるとの診断。本番は明日に控えている。夫松は、自分が追い込んだせいなのかと悔やむ。リハーサルにも出てみたエイロンだったが、結果的にプロデューサー陣の前でのパフォーマンスは欠席することとなった。

 ここまで頑張ってきたにもかかわらず、予想もしなかった展開に巻き込まれたエイロンは、メンバーに抱きしめられながら涙を流す。残りのメンバーは「エイロンがいると思って、みんなでマジで楽しくやろうぜ」と誓い合い、いよいよ本番を迎える。より深い絆で結ばれたCROONERZは、プロデューサー陣の心に響くパフォーマンスを見せられたのか。

 次週の放送は、2022年5月22日21時よりスタート。3グループのファイナル直前パフォーマンスと、暫定ランキングがついに発表される。

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