TOOBOE、ソロから8人編成まで多面的なアプローチで見せた世界観 キネマ倶楽部にて“解禁”された1stワンマン

TOOBOE、1stワンマンライブレポ

 会場が十分に温まったところで終盤へ。まずはjohn名義で2019年に発表した人気ボカロ曲「春嵐」を自身のボーカルによるセルフカバーという形で披露した。すでにYouTubeでの再生回数は850万回を突破しているこの曲。ラストスパートに向けて一気にアクセルを踏む。そしてそのまま「紫」と「千秋楽」へなだれ込む。疾走感のある演奏を土台に、叫びにも似たTOOBOEのボーカルが印象的だった。

 「改めまして本日は、お越しくださりありがとうございました」と言葉を添えて始めたアンコールは「純白」から。それまでの畳み掛けるようなセットリストが良い振りとなり、この曲の素朴なメロディが美しく響く。続く「空腹」もどこか淡々としたリズムが心地良い。ラストは「赫い夜」。都会的な雰囲気の曲調が会場の雰囲気にも合っている。

 異様な空間から始まったライブだったが、最後は現実世界に綺麗に着地するようなストーリー性のあるライブだったような気がした。最後に「またいつかどこかでライブができたらと思っています」とコメントしたTOOBOE。今後も彼の作り出す独特の世界観に注目だ。

TOOBOE

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