「LIVE INVISIBLE」「blackboard」「DRIP TOKYO」……多種多様なスタイルに発展する音楽系YouTubeチャンネルの現在

発展する音楽系YouTubeチャンネルの現在

 一発録りの歌唱・演奏に臨むアーティストの姿を捉えたYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」。2019年11月のローンチ後すぐに登録者数を増やしていった同チャンネルは、音楽好き以外の人々にも広く認知され、また、「THE FIRST TAKE」発の国民的ヒット曲も生まれ、一つのブランドとして浸透しきった印象がある。

 「THE FIRST TAKE」を手掛ける音楽プラットフォーム「THE FIRST TIMES」はその後「RING3」、「FUKA/BORI」といった新しいチャンネルを開設し、オーケストラの演奏とアーティストがコラボする「With ensemble」との提携を発表したが、他にも様々な音楽系チャンネルが生まれている。

Chilli Beans. / DRIP TOKYO

 例えば「DRIP TOKYO」は、SPACE SHOWER TVとJ-WAVEがタッグを組んで発信するコンテンツだ。オリジナルのスタジオライブを届けるチャンネルで、東京·六本木ヒルズ内の「YouTube Space Tokyo」で公開収録を実施後、YouTubeだけでなく、SPACE SHOWER TVやJ-WAVEの番組内でもライブの模様が取り上げられる。ヒルズならではのラグジュアリーな画はもちろん、1本の動画の中で複数曲を披露するスタイルも特徴的。各アーティストが普段どのようなライブをしているのか、イメージしやすいスタイルともいえよう。「lemonade」で一躍注目を集めた若手バンド・Chilli Beans.が出演する動画は特に人気だ。Maika(Ba/Vo)のフレーズにLily(Gt/Vo)のプレイやドラムのハイハットが絡み、Moto(Vo)が歌い始めるオープニングからライブ感満載でワクワクさせられる。

SARUKANI「1!2!3!4!」(blackboard version)

 2020年8月にスタートした「blackboard」は、アーティストを先生に、楽曲をテキスト(教科書)に見立てたコンセプトだったが、2021年10月のリニューアルを機に「blackboard -One Cut Live Show-」と名前を変えた。現在は大型LEDの前でパフォーマンスするアーティストを1台のカメラで捉えるスタイルで、アーティストのパフォーマンスとこだわりの映像演出が一体となる様を堪能できる。例えば、4名のビートボクサーによるグループ・SARUKANIが「1!2!3!4!」(blackboard version)を披露した動画では、4人が発する音とLEDに映るグラフィックがリンクする様が見事で、画面を揺らす演出も効果的に作用している。また、リニューアルにより、バンドやシンガーソングライターはもちろん、ダンスを行うグループの出演も可能となり、これまでにはONE N’ ONLYやTEAM SHACHIが登場している。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「音楽シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる