乃木坂46 金川紗耶、櫻坂46 土生瑞穂、日向坂46 丹生明里……坂道シリーズが開拓するゲーム分野への挑戦

 乃木坂46メンバーが昨今、ゲーム分野の番組などにおいて活躍を見せている。YouTubeチャンネル「乃木坂配信中」では、『マリオパーティ』『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』(以下、『桃鉄』)といった2作のゲーム実況動画を配信。さらに、オリジナルゲームを作ることを目標に、ゼロからゲームプログラミングを学ぶドキュメンタリー番組『東京パソコンクラブ』(BSテレ東)がスタート。『有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない?』(テレビ東京)のスピンオフ配信番組『レトロゲーム 全クリするまで帰れないぃぃeeeee!』(Paravi)への出演と、ここまで列挙した全てのコンテンツが3月末から4月にかけての1カ月間で公開されてきたものだ。

 それら全ての番組に出演しているのが金川紗耶である。金川と言えば、加入当時から『乃木坂工事中』(テレビ東京)内で行なった掛橋沙耶香とのVTR企画「レトロゲーム実況」をはじめとする、多くのテレビゲームをプレイしてきた。『スーパーマリオブラザーズ』に、『スーパーファイヤープロレスリングX』とバナナマンのリベンジマッチ(『ファイヤープロレスリングワールド』)もあり、金川のゲーム好きはファンの記憶に刻まれているはずだ。『乃木坂工事中』の延長戦とも言える『有吉ぃぃeeeee!』のレトロゲーム企画では、シューティングゲームの名作『グラディウス』に挑戦。アンガールズ·田中卓志も苦戦する高難易度の『グラディウス』に金川は挫折を味わうものの、ボス戦ではコツを掴む場面も。最終的に田中が「俺一人だったらできなかった」とコメントする活躍を見せた。

 初心者プレイが基本となる「乃木坂配信中」のゲーム実況だが、唯一金川だけは『桃鉄』の経験者でもあった。吉田綾乃クリスティー、梅澤美波、賀喜遥香との3年決戦の結果は動画内で確認してほしいが、筆者が注目したのは「スリの銀次」が登場した際のリアクションだ。プレイヤーの所持金を奪っていく、『桃鉄』シリーズではお馴染みのキャラクター。何が起こったのか理解していないほかの3人に対して「終わった……」としっかり絶望する金川。「貧乏神」→「ミニボンビー」→「キングボンビー」というお決まりの演出にも一喜一憂する様子からは、ある程度の経験者であることがうかがい知れる。

 『東京パソコンクラブ』は、ゲームプログラミングを学んでいく番組のため、少々毛色が違うのだが、横スクロールアクションパズルゲーム『PICO PARK』を吉田綾乃クリスティー、弓木奈於と協力プレイした際に、ドアに入る方法を金川が2人に教える場面があった。例えば、『スーパーマリオワールド』や『星のカービィ』シリーズなどにも見られる、ドアに対して「↑」ボタンで入るという基本的概念はある程度ゲームをかじっていれば自然と身につくものであり、そんなワンアクションからも金川のゲーム遍歴が垣間見える。昨日4月30日でグループを卒業した北野日奈子や“爆弾娘”こと『ボンバーマン』の得意な白石麻衣など、これまでゲームが得意/好きなメンバーは多くいたが、先述した露出具合からも分かる通りに、現在乃木坂46のゲーム好きメンバーを代表するのは金川なのはたしかであろう。

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