Snow Man 岩本照の歌声に注目 ダンスだけでなくラップや歌唱でも発揮される存在感

 8月11日より上演されるミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』で、Snow Man・岩本照が主演を務める。同作は天才詐欺師とFBI捜査官の姿を描いた作品で、ブロードウェイでも上演された人気作だ。岩本は「ミュージカルはいずれチャレンジしたいと思っていた分野だったので、今回お話を頂いてとても嬉しかったです。原作となった映画は拝見しましたが、ミュージカルならではの歌やダンスの要素がどのようにストーリーに融合するかがとても楽しみです」(※1)とコメントしており、同作への意気込みも強い様子である。岩本といえばSnow Manの中でもダンスの印象が強いが、これまでの楽曲を振り返ってみると歌においてもしっかりと存在感を示している。

 まずはラップ。特に昨今の楽曲において、岩本はラップパートが多くなってきている。例えば、1stアルバム『Snow Mania S1』のリード曲「EVOLUTION」を聴くと、岩本はダンスが上手いからか、リリックの刻みも非常にリズミカルであることがわかる。さらに、とにかく声が良い。地声、歌声に比べて若干ハスキーでアグレッシブであることが、彼のラップの特徴だ。それが、Snow Manのダンスチューンの雰囲気にフィットしつつ、よいアクセントになっている。また、MVなどを見ると見せ方も上手い。動きに余裕があり、こなれ感へとつながっているのだ。ラップ曲といえば、6thシングル表題曲「ブラザービート」でも岩本は輝きを放っている。岩本の担当するバースの特徴によるところもあるが、いつもの岩本のラップよりも高めに音を取っており、声質は地声に近い。さらに声に表情がたっぷりと付いており、楽しげなトラックにピタリとハマっているのである。

Snow Man「EVOLUTION」Music Video
Snow Man「ブラザービート」Music Video

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