SixTONES楽曲とクラシックの相性 『題名のない音楽会』初出演からも感じるこだわりの姿勢
4月23日放送の『題名のない音楽会』(テレビ朝日系/BS朝日)にSixTONESがゲスト出演する。「SixTONESとクラシックの音楽会」と題し、ゲストのチェリストの宮田大、箏曲家のLEOと共に同番組のコンセプトであるクラシック音楽とのコラボレーションに挑戦する。
本番組へはこれが初登場のSixTONES。披露する楽曲は、デビュー曲の「Imitation Rain」をはじめ、1stアルバム『1ST』の収録曲「Lifetime」、2ndアルバム『CITY』に収録の「Everlasting」、5thシングル曲「マスカラ」の4曲で、クラシック界の第一線で活躍する若手演奏者で編成されたオーケストラとのコラボレーションが実現する。「Lifetime」と「Everlasting」はいずれもアルバム収録曲ではあるが、同番組のスポンサーである出光興産の企業CMに起用され、美しい映像と共にSixTONESの音楽が幅広い層に届けられている。
「Imitation Rain」で鮮烈なデビューを飾ったSixTONES。今年元日にはYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』に登場し、同曲をストリングスをメインにしたオリジナルアレンジの生演奏に乗せて披露した。ジャニーズとして初出演に加えて、同チャンネルの2022年1本目の登場と話題になっていた。プレミア公開時には同時視聴数14万人超えの史上初の視聴者数を記録する快挙を達成。その後もアクセス数を伸ばし、総再生回数は1,000万回を突破している(※4月21日現在)。
視聴者にも伝わる一発撮りの緊張感。派手な演出はなく、アーティストとマイクと音という環境で、真正面から音楽に向き合う6人の姿だけでも胸を打つものがあった。またとないデビュー曲を、誰にも代わることのできない6人の声で、大切そうに愛おしそうに、そして丁寧に歌い上げ、原曲のロックバラードとはまた異なるアプローチで、音楽の広がりや楽しみ方や魅力を見せていた。この先もずっと耳にするであろうデビュー曲だが、懐かしむのではなく、どのアレンジが好みかという話になる日も到来しそうだ。
50年以上の歴史を持つ、テレビ朝日の最長寿番組である『題名のない音楽会』。公式HPには「番組スタート当時から、オーケストラと異ジャンルの音楽を融合するなど、常にチャレンジし続けていることが番組最大の魅力」と記されている(※1)。
「Imitation Rain」を手掛けたYOSHIKI(X JAPAN)は、幼少期からクラシック音楽に親しんできたことで知られ、X JAPANの楽曲にも激しいロックチューンと繊細ピアノの旋律を融合し、センセーショナルな音楽を打ち出した。アーティスト活動と並行してコンポーザーとしても活躍し、1999年には天皇陛下御即位十年記念式典の奉祝曲を手掛けたほか、ハリウッド映画の映画音楽にも取り組んでいる。
「マスカラ」を手掛けた常田大希(King Gnu/millennium parade)もまた、東京藝術大学に在籍したほか小澤征爾が主催する国際室内楽アカデミーにチェリストとして参加。2020年にはニューヨークで開催された『N.HOOLYWOOD COMPILE FALL 2020 COLLECTION』のショーミュージックを手掛け、奏者としても参加している。