クリスティーナ・アギレラやビヨンセに憧れて 新鋭R&Bシンガー NAO AIHARAが語る、歌手デビューの夢を勝ち取るまでの軌跡

NAO AIHARA、デビューインタビュー

 エイベックスとテレビ東京がタッグを組んだオーディション番組『ヨルヤン』。その第2弾「女性R&Bシンガー&ダンサー・オーディション」で合格を勝ち取ったNAO AIHARAが、満を持してデビューを果たした。

NAO AIHARA「lighthouse」MUSIC VIDEO

 デビュー曲となる「lighthouse」はオーディションの課題曲で、トラックメイクはアリアナ・グランデの全米No.1ソング「7 rings」などを手掛けるSOCIAL HOUSEが担当。夢に向かうスタートラインに立ったときの不安と期待、そして未来に向けた決意を綴った楽曲になっている。s**t kingzのkazukiが振付したMVは、深紅と漆黒を基調としたクールな仕上がりだが、インタビューでは明るい話し声で屈託のない笑顔をみせるNAO AIHARA。彼女はどのようにしてデビューの切符を摑んだのか。音楽を始めたきっかけや、ルーツ音楽、自身の性格や、目指したい将来像など、さまざまな角度からNAO AIHARAを紐解いてみた。(猪又孝)

90年代のR&Bにどっぷりハマった青春時代

NAO AIHARA
NAO AIHARA

ーーNAOさんが音楽にめざめたのは、いつ頃ですか?

NAO AIHARA(以下、NAO):歌うことは小さい頃から好きでした。小学4年生のときにダンスを始めて、歌にますます興味を持ち始めて。

ーー入り口はダンスだったんですね。

NAO:友達がダンスを先にやっていて、なんとなく私も始めたらめちゃくちゃハマったんです。家族みんな体育会系で運動が得意なんですよ。両親は体育系の大学だし、弟もずっと野球をやっていたりして。私だけスポーツじゃなくてダンスだったんですが、やはり頭で覚えるというより身体で覚えるタイプでした。小2から小5までピアノも習っていたんですが、それも楽譜を読むというより手の動きで覚えてました。

ーーどのようなダンスを習っていたんですか?

NAO:ジャズ寄りのヒップホップというか。ゆっくりしたジャズじゃなくて、リズムのあるジャズを小学生〜中学生とやっていました。中学生から本格的にダンスをやり始めて、高校はダンスと歌が学べる専門的な学校に進んだんです。

ーー歌をやりたいと思ったきっかけは?

NAO:『バーレスク』という映画を観たときに、クリスティーナ・アギレラが格好良すぎて「歌って踊れる人になりたい!」と思ったんです。それが中学2年生のときでした。中3からはボイトレに通うようになって、もっと歌うことが楽しくなっていきました。

ーーその頃はダンサー志望だったんですか? 歌手志望だったんですか?

NAO:中3のときから歌手になりたいと思っていました。でも、レッスンを始めたばっかりだったから、校内に張り出される将来の夢みたいなものには書けなかったですけど、授業で「10年後の自分へ」っていう手紙を書く機会があって。自分の理想の年表を書くんですけど、そこには「まだ歌を続けてますか? 自分で歌を作ってますか?」って書いていました。自分の中では、なりたい! という気持ちが明確にあったんです。

ーー当時は、どのような音楽をよく聴いていましたか?

NAO:『バーレスク』を観たあと、『ドリームガールズ』を観たんです。そこでビヨンセを見て、歌いたいっていう気持ちがもっと強くなりました。そこからDestiny's ChildとかTLCとかBLACKSTREETとか90年代のR&Bを聴くようになりました。

ーーリアルタイムじゃないものを遡って聴いていったんですね。

NAO:流行っていたんですよね、私の周りのダンス界隈で(笑)。TLCとかをダンスで使う先生が多くて。高校に入ってからはダンスの練習以外でも、R・ケリーやバスタ・ライムス、ドクター・ドレーを聴くようになりました。

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