RIRI、Friday Night Plans、Doul、RAKURA……才能で海外と日本の壁を打ち破る本格派R&Bシンガー

RAKURAら注目R&Bシンガー

 サブスクリプションサービスの台頭に伴い、あらゆる楽曲が世界中で聴かれる環境が整いつつある。特に和製R&Bは海外のプレイリストにも選ばれることも多く、認知のフィールドを拡大し続けている。今回は近年、活躍が顕著な4名にフォーカスして紹介していく。

 まずはRIRI。16歳からLAにて数々のプロデューサーと制作を始めるなど早くからその腕を磨き、2019年にはKEIJU(KANDYTOWN)、小袋成彬とともに資生堂アネッサのCMソング「Summertime」を担当。イギリスのForbesが発表した、今最も注目すべきアジア人30名「Forbes 30 under 30 Asia 2020」に日本人アーティストとしては初めて選出されるなどその注目度は一貫して高い。

RIRI - Episode 0 (Official Video) 

 2020年からはセルフプロデュースを本格的に開始。シンプルなピアノアレンジが印象的な「Episode 0」に続き自身の作詞作曲で届けられたのが最新曲「WHEEL of FORTUNE〜運命の輪〜」。ホーンが耳に残る力強いサウンドで、高らかに決意を結びつけるようなパワフルな1曲だ。堂々たる歌声は更に風格を増し、自らの手で道を切り開いていく覚悟に満ち溢れている。

RIRI - Wheel of Fortune (Official Video) 

 続いてはFriday Night Plans。ボーカリストMasumiが2018年から始動したソロプロジェクトで、その名の通り”金曜日の夜”を思わせる軽やかさと都会感が魅力的な音楽を次々と作り出している。2018年12月にリリースした竹内まりやのカバー曲「Plastic Love」が海外で高評価を受け、勢いはさらに加速した。そのクールでありながらスムースにメロディと溶け合う歌声の求心力は高く、2021年に入ってからはmillennium paradeのアルバムに客演。「Trepanation」でも囁くような歌声で荘厳なサウンドの中で存在感を示した。

Friday Night Plans - "Plastic Love" (Live at Studio Tanta)

 4月にリリースした新EP『Embers』ではフィールドレコーディングも交え、実験的でアンビエントミュージックに寄ったトラックメイクを展開。持ち味の享楽性やめくるめく曲構成はなりを潜め、声すらも素材として用いたかのような新境地だ。まだまだどこへ向かうか予想のつかないプロジェクトである。

FridayNight Plans - "Daydream" Audio Visual

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