miwa、“光”のように輝く歌声が放つエネルギー ファンと心通わせた『miwa concert tour 2022 “Sparkle”』東京公演

miwa『Sparkle』ツアー東京公演レポ

 5年ぶりのオリジナルアルバム『Sparkle』を2月23日にリリースしたmiwaが、発売同日からアルバムを携えた東名阪ツアー『miwa concert tour 2022 “Sparkle”』をスタートさせ、3月20日に名古屋でファイナルを迎えた。本記事では、3月19日の東京・TOKYO DOME CITY HALL公演のレポートをお届けする。

 ドラムのビートに乗せ、高らかに手拍子を打ちながらmiwaが登場。ライブの幕開けを飾ったのは、アルバム曲「Storyteller」だ。疾走するギターサウンド、それにシンクロするようにスパークするライティングで、ロックなmiwaワールドが炸裂。「東京ー!」と叫ぶ彼女の声に応えるように、観客も腕を振り上げる。3曲目の「リブート」まで、重心の低いソリッドな音像でテンポよく引き込み、早くも会場は総立ちに。

miwa

 最初のMCでは、昨今のコロナ禍に加え、16日に発生した東北地方を中心とする地震の影響もあり、「皆さんも大変な日々を乗り越えてここに来てくれたと思います。この瞬間だけはいろんなことを忘れて一緒に思いっきり楽しめたら」と挨拶。その後は“ポップセクション”へとシフトし、明るくリズミカルな「君に出会えたから」では、みんなで一斉にジャンプ。「ミラクル」では、「踊ろう!」とmiwaが促すと、客席はMVでもおなじみのラブリーなダンスで一体感を高める。

 弾ける笑顔を見せながら、miwaは音の波に身を委ねるように体を揺らし、あるいはギターをかき鳴らす。音楽を奏でられる喜びや充足感を全身で表現しているかのようだ。その姿はしなやかで眩しい。

 3月という出会いと別れの季節にピッタリな日替わり曲「Dear days」を弾き語りでしっとりと聴かせた後は、アルバム曲をツアーバージョンのアレンジで披露。アップライトベースを用いたジャジーな味わいの「君の声が」、バイオリンのフレーズをギターで弾く試みが斬新な「神無-KANNA-」など、バンド演奏にも趣向が凝らされ、miwaの力強くも澄み渡るボーカルをいっそう際立たせる。五感が研ぎ澄まされる絶妙なパフォーマンスだ。

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