乃木坂46、ゆず、10-FEET、Cocco、DA PUMP……3月23日リリースの新譜より5作品をレビュー

Cocco『プロム』

　盟友・根岸孝旨の神聖にして強靭なバンドサウンドと〈会いたくて　ありがとうって／だって光溢れ〉という祈りのような歌が結合した「光溢れ」、ハマ・オカモト（OKAMOTO’S）、 澤村一平（SANABAGUN.）が生み出す濃密なファンクネスとともにソウル、ヒップホップ、沖縄音楽がナチュラルに融合する「コバルト」、ジャズピアニストの大西順子が編んだアレンジのなかで、野生と洗練を共存させた歌を放ちまくる「True Lies」。曲ごとに異なるアレンジャー、ミュージシャンとセッションを重ねながら制作されたニューアルバム『プロム』でCoccoは、一聴して彼女の歌だとわかる圧倒的な存在感、そして、“こんなCoccoは聴いたことがない”という斬新な表現を同時に提示してみせた。デビュー25周年を迎えた彼女は今、新たなピークに向かっているようだ。（森）

DA PUMP『DA POP COLORS』

　実に17年ぶりとなるオリジナルアルバムは、2018年にリリースされ、一大ムーブメントを巻き起こした「U.S.A.」はもちろん、1997年のデビューからシングルではグループ初となるオリコン1位に輝いた「Dream on the street」など躍動したDA PUMPの全てが詰め込まれた作品に。そんなヒットチューンを収録した本作には、先行配信されたファンクチューン「DA FUNK」を筆頭に、トレンドを生み出し続けるダンスボーカルグループとしての音楽愛・ダンス愛が敷き詰められている。KENZOら各メンバーの活躍も光る中で、5月からはアリーナツアーも控えるDA PUMPの勢い、そして次なる野望を味わえるアルバムが完成した。