PARED×堂村璃羽、仲間としての強いつながり 理解し合う関係ならではの音楽活動や楽曲制作を語る

PARED×堂村璃羽 対談

 YouTubeに投稿した「天ノ弱」(164 feat.GUMI)のカバー動画が840万再生を突破。1stシングル「Message ~ツナガレイノチ~」が映画『ツナガレラジオ ~僕らの雨降Days~』の主題歌に起用されるなど、新世代の歌い手として注目を集めているPAREDが1stフルアルバム『Room Night』をリリースした。

 「夜に聴きたくなる曲」をコンセプトにした本作には、みきとP、堂村璃羽、ひとしずく、やま△、こめだわら、神前暁、ミト(クラムボン)などが楽曲、歌詞を提供。迫力のあるハスキーボイスから繊細で優しい歌声まで、シンガーとしてのPAREDの魅力を存分に味わえる作品に仕上がっている。

 リアルサウンドでは、収録曲「テレフォン・ラブ」の作詞を手がけた堂村とPAREDの対談を企画。「堂村さんとの出会いが音楽活動をはじめるきっかけとなった」(PARED)という両者の関係性、「テレフォン・ラブ」の制作などについて語ってもらった。(森朋之)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

PAREDにとって堂村璃羽は友人であり、尊敬・信頼する先輩

PARED(写真=友野雄)
PARED

ーーPAREDさん、堂村璃羽さんの交流がはじまったきっかけは?

PARED:最初に知り合ったきっかけは2人とも同じゲームをやっていたことなんですけど(笑)、仲良くなったのはカラオケですね。そのとき堂村さんが僕の歌声を褒めてくださって。当時、僕は配信者として“喋り”や“声”だけで活動していたんですけど、「音楽もやったほうがいい」と、そこからいろいろ教えてもらって。今は友人であり、音楽活動の先輩でもあるという関係ですね。

ーー堂村さんとの出会いが、音楽活動をスタートさせる大きなきっかけだった。

PARED:そうです。堂村さんの一言がなければ、今のPAREDはいなかったので。

堂村:レーベルのみなさんには感謝してほしいですね(笑)。

PARED:ハハハ(笑)。

堂村:というのは冗談で(笑)、カラオケでPAREDが歌っているのを聴いて、すごくいいなと思ったんですよ。パワフルでハスキーな歌声で、しゃがれてるところもあるんだけど、そのなかにきれいに聴こえる部分があって。歌が上手い人はたくさんいるけど、ここまで個性のある声質はなかなかないなと。もし自分が音楽に関わっていなくても、PAREDの歌には惹かれただろうし、感化されたと思います。

PARED、堂村璃羽(写真=友野雄)

PARED:ありがとうございます。それが3年くらい前ですね。

堂村:うん。PAREDのYouTubeチャンネルを見てもらえればわかると思いますが、実写の投稿を始めた時期があって。そこからですね、僕がガッツリ関わるようになったのは。

PARED:月に15本アップしたこともあるんですよ(笑)。

堂村:怒涛の投稿だね(笑)。

PARED:1日3曲レコーディングしたこともありました。それも堂村さんのアドバイスなんです。最初は「月に10本を目指そう」と思ってたんだけど、「2日に1本くらい出したほうがええんちゃう?」と言われて。その言葉がなければやっていなかったので、堂村さんのおかげですね。

堂村:こういう場では「堂村さんのおかげ」って言ってくれるんですけど、やったのはPARED本人なので。確かに「月に15本くらい投稿したほうがいい」とは言いましたけど、実際にやれる人間は少ない。歌の才能や声質の良さだけじゃなくて、努力も相まっての現在だと思いますね。実際、月に15本はヤバイです。

PARED:途中から「実写のほうがいい」という話になって、そのときも堂村さんが「こういう感じで撮ったほうがいい」とアドバイスしてくれて。堂村さんが言ってくれなかったら、たぶん顔出しもしていないです。

堂村:最初はイラストだったからね。配信では顔も公開していたし、整った顔なので、絶対出したほうがいいと思って。

PARED:しかも僕、服がめちゃくちゃダサかったんですよ(笑)。

堂村:それはマジです(笑)。「それとそれを組み合わせるか?」っていう。

PARED:(笑)。堂村さんにブランドを教えてもらったり、服を譲ってもらったりしてるうちに、見た目の大切さにも気付いて。そういう部分を含めてプロデュースしてもらった感じですね。

堂村璃羽(写真=友野雄)
堂村璃羽

堂村:僕自身、ずっとセルフプロデュースでやってきましたからね。途中、事務所に入ってたこともあるけど、事務的な作業を手伝ってもらうくらいで、自分の見せ方、投稿のやり方などはすべて自分でやってきて。2年半くらい前からオリジナル曲を発表しはじめて、やっと生活できるようになりました。それまでにいろいろ失敗もしているんですけどね、じつは。「まちがえた」「こうすればよかった」という挫折を繰り返して、少しずつ「この道が正しい」とわかってきて。PAREDをプロデュースするときも、それまでの経験が活かされてます。

ーー自ら得たノウハウを惜しげなく注いでる、と。

堂村:そうです。僕とPAREDはぜんぜん個性が違うし、周りの仲間や友達と一緒に上がっていければいいかなと。

PARED:音楽のことはもちろんですけど、人間的な部分でも影響を受けていますね。堂村さんがどれだけ努力しているか知っていますし、がんばるところ、そうじゃないところのメリハリを含めて、いろいろ参考にさせてもらっています。

ーー配信のやり方以外、たとえば音楽性についても二人で話しながら進めているんですか?

堂村:そうですね。PAREDの最初のオリジナル曲「霧がかる滑走路」も、一緒に話しながら作ったので。疾走感があって前向きな曲がいいなと思っていたし、パワフルな声質と、優しくて低い声の成分の両方を活かしたかったんですよね。

霧がかる滑走路 / PARED

ーー声の特徴をしっかり押し出すことに重きを置いた?

堂村:はい。声を張り上げたときのパワーもすごいし、初めて聴いた人には突き刺さるはずなので。低音域の幅も広いんですよ。高い声の歌い手が多いなか、PAREDの低い音域は絶対に武器になるし、そこもしっかり聴いてほしいです。

PARED、堂村璃羽(写真=友野雄)

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