新譜連載「本日、フラゲ日！」
菅田将暉、FANTASTICS、ジャニーズWEST、Perfume、Awesome City Club……3月9日リリースの新譜5作をレビュー
毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日！」。今回は3月9日リリースの菅田将暉『COLLAGE』、FANTASTICS from EXILE TRIBE『サンタモニカ・ロリポップ』、ジャニーズWEST『Mixed Juice』、Perfume『Flow』、Awesome City Club『Get Set』の5作品をピックアップした。（編集部）
菅田将暉『COLLAGE』
「虹」（映画『STAND BY ME ドラえもん 2』主題歌）、「ラストシーン」（ドラマ『日本沈没ー希望のひとー』主題歌）など、2020年から2021年にかけてリリースされたタイアップ曲、コラボ曲を収めた企画アルバム『COLLAGE』。本作の収録曲に関わったアーティストは、盟友・石崎ひゅーいをはじめ、中村倫也、CHI-MEY、OKAMOTO'S、Mega Shinnosuke、Creepy Nuts、RADWIMPSといった豪華な面々。世代、ジャンルを超えたアーティストとのつながりによって菅田は、自らの音楽世界を広げると同時に、日本のエンターテインメントのなかで新鮮な化学反応を生み出し続けている。軸になっているのは菅田自身の歌声。衒いやギミックに頼らず、いなたさを恐れることなく、愚直なまでに言葉を届けようとする彼のボーカルこそが、魅力と才能を持ったアーティストを惹きつける理由なのだと思う。（森）
FANTASTICS from EXILE TRIBE『サンタモニカ・ロリポップ』
FANTASTICS from EXILE TRIBEの記念すべき10枚目のシングルは、表題曲が冠番組『FUN！FUN！FANTASTICS SEASON2』（日本テレビ系）の主題歌としてオンエア中の、シティポップをベースにしたグルーヴィーなダンストラック。アメリカ西海岸の街・サンタモニカを舞台にしたひと夏の魅惑的な恋模様を、歌詞とサウンドの両面から表現した。青い海を臨む解放感のある街並みを想起させつつも、どこか影のある大人の雰囲気をまとう歌唱など、スタイリッシュで洗練されたパフォーマンスはFANTASTICSならでは。初夏が待ちきれなくなるような爽やかな世界観で新境地を開いた。またカップリングには、佐藤大樹主演ドラマ『liar』のエンディング主題歌「Turn to You」や、アニメ『錆色のアーマ-黎明-』（TOKYO MXほか）のエンディングテーマ「Tie and Tie」など珠玉のバラードも収録。多彩なアプローチでさらなる飛躍を狙う。（渡部）
ジャニーズWEST『Mixed Juice』
今年結成8周年を迎えるジャニーズWESTが、8枚目となるフルアルバムをリリース。「サムシング・ニュー」や「黎明」など昨年から今年にかけてリリースしたシングル表題5曲に加え、ロック、ファンク、ヒップホップと様々なジャンルを文字通りミックスさせたご機嫌なタイトル曲「Mixed Juice」など全14曲を収録。中でもシティポップ風のおしゃれなサウンドに乗せ、脱力感たっぷりの“大阪あるある”を繰り出す「しらんけど」は、ジャニーズWESTらしいエンターテインメント精神が発揮された楽曲だ。さらには楽曲提供で橋口洋平（wacci）やeill、柳沢亮太（SUPER BEAVER）らも参加し、始まりの季節にふさわしいポジティブな1枚に仕上がった。（渡部）
