26thシングル『恋と愛のその間に』インタビュー
NMB48 上西怜&川上千尋が明かす、『NAMBATTLE2』の激戦を巡るグループの現在 「メンタルじゃなくて寿命が縮まる(笑)」
(平山真衣は)「めちゃめちゃ頼もしい」(上西)
ーー川上さんには「だんさぶる!」のメンバーとして、ぜひ振り付けを解説していただきたいです。
川上:サビの頭の部分に、メンバーが小さな円になって外側に向かってジャンプで飛び出していく振りがあって、そこではNMB48の勢いを感じてもらえると思います。一方で、静止している時間では、NMB48のクールな面を表現しています。あとは、1サビと2サビの振りが違うんですよ。ちょっとだけ振りが違う楽曲は今までにもいっぱいあるんですけど、今回はだいぶ違うのでNMB48の振り幅を感じてもらえるポイントです。今後公演でも観られるかなと思います。
ーー振り付けはお馴染みのCRE8BOYです。どのようなディレクションがありましたか?
上西:イントロが始まってみんなが踊りだす時に、NMB48を表すヒョウに因んで「ガオー!」っていう振りが入っていたりします。
ーーダンスは力強くも、可憐な表現の振り付けですよね。
川上:強い女かと思いきや大人しい女なんかなって部分もあったり、観ていて楽しい女性をこの振りの中で演じられているなって思います。
ーーMVは全員が主役というような一人ひとりをフィーチャーした映像ですね。新規のファンの方もここから顔と名前を一致させられる、入門編のMVでもあると思います。
上西:一人ひとりの名前が出るのは今回が初めてですかね。MVによっては顔もあんまり映らなかったりするんですけど、1秒でも一人ひとりの顔が映るのは珍しいので、このMVが入り口になってくれればいいなと思います。
ーー前作の『シダレヤナギ』をもって1期生のみなさんが全員卒業して初めてのシングルでもありますからね。
上西:今のメンバーで作る新たなNMB48を見てもらうために、かっこいい表情と可愛い表情のアップが多めだったりしますね。
ーー衣装やメイクも遊び心満載です。
上西:私だったらアイメイクがポイントだったんですけど、ちっひーさんはなんでした?
川上:私もアイメイクなんですけど、今回はメイクさんに事前に髪型を決めてもらっていたんですよ。そういうのは固定ヘアだった研究生以来で、NMB48としてはほぼ初めてでした。メイクさんから見た似合う髪型にしてもらうのは新鮮でしたね。
ーー今回のシングルでは本郷柚巴さん、平山真衣さんが初選抜のメンバーです。上西さんは本郷さんとのお仕事も最近は特に多いと思いますが、どのようなメンバーですか?
上西:柚巴ちゃんは明るくて、いつも元気なメンバーです。メイクの時とかも動画を観てずっと大笑いしていたり、柚巴がいる場所にはいつも笑顔が溢れていて、みんなから愛されるメンバーで、一緒に選抜になれて嬉しいですね。
川上:柚巴は加入した時から注目されていたメンバーですが、本人の気持ちは分からないですけど苦労したメンバーでもあると思うんですよ。何年もかけて選抜になったというのは私自身もそうだったので、小さい頃から見てきて勝手に親心じゃないですけど嬉しくなりましたし、また私も頑張ろうって思わせてくれたメンバーです。
ーー平山さんは7期生からの初選抜となります。新チームNの副キャプテンにも選ばれた、まさにこれからのNMB48を担うメンバーですが、お2人から見た平山さんはどのようなメンバーですか?
上西:めちゃめちゃ頼もしいです。6グループ編成(『NAMBATTLE』以降)で活動するようになってから、ほとんどのグループにまいてぃー(平山真衣)が出演していたり、劇場公演での経験も積んでそれ以外の実力と魅力もしっかりあって、これからもっと前に出てくるだろうなっていう期待のメンバーですね。
川上:私は同じ阪神ファンとして、負けていられないなってライバル心に燃えています(笑)。
ーーほかにも今回のシングルには、お2人が参加する「夢中人」が収録されています。この曲は昨年の『ベストヒット歌謡祭2021』(読売テレビ・日本テレビ系)でテレビ初披露されたことでも話題となった楽曲ですね。
川上:同期の(渋谷)凪咲が満を持してセンターになった曲で、自分としても今までで序列が一番高かったんですよ。凪咲のセンター曲を一緒に踊れる日が来たのが幸せだったし、凪咲にめちゃめちゃ合ってる曲。
上西:合ってますね。
川上:NMB48らしさもあるんですけど、凪咲だからこそ出せる雰囲気の曲で、参加できてよかったなと思ってます。
上西:NMB48としては久しぶりにアイドルに振り切った楽曲なので、こんなに可愛い曲に参加できて嬉しいですし、カップリングなんですけどこれからもっと披露していきたいです。
ーーすでに劇場でも披露していたりしていて、だんだんと馴染みのある楽曲になっているのかなと感じます。
川上:馴染みもありますし、私は自分のミュージックプレイリストに入れていて。
上西:えー!
川上:私のテーマソングじゃないですけど、毎日聴かないと気が済まないような曲になっています。明るいだけじゃなくて、ミュージカル風なイメージも相まって好きだなと思います。
ーーそこには凪咲さんがセンターだからというのも?
川上:あります(笑)。凪咲がセンターでよかったなと思える曲ですね。
上西:ぴったりですよね。振りにもなぎジャンプがあったり。
川上:ゴイゴイスー(渋谷凪咲が大ファンのダイアン・津田篤宏のギャグ)も入ってたり(笑)。
上西:凪咲さん尽くしの曲ですよね。
(『NAMBATTLE2〜愛〜』は)「自分の満足のいく形で終わりたい」(川上)
ーーここからは『NAMBATTLE』についてお聞きします。まずは1年前に行われた『NAMBATTLE』を振り返っていかがでしたか? グループ全体がメラメラと燃えていた印象が強いのですが。
上西:みんなの心が燃えて成長するきっかけになったイベントでした。コロナ禍でメンバー同士も会わなくなって、一緒に何かをするのが減っていた中で、新たなグループ制になって一緒に戦うことで今まで以上に仲の良さもグループへの思い入れも深まりました。苦しい思いもしましたけど、その分成長できたなと思います。
川上:48グループ史上初めてのクジで決めるグループが新鮮でした。私がキャプテンをさせていただいていたチームNが終わるので寂しい気持ちもあったんですけど、これからどんなことをしていくんだろうっていう楽しさもあって。W1N-Cはパフォーマンスが苦手なメンバーもいたグループだったんですけど、公演で3冠を取ることができたり、みんなが集まったことによって生まれる化学反応が新しいと思わせてくれました。今振り返ると、つらさよりも楽しさを思い出せる期間だったなと思います。
ーー今年の『NAMBATTLE2』では「愛」「舞」「運」「J」と4つのバトルが行われますが、中でも目玉となっているのが個人戦の「愛」です。発表を聞いていかがでしたか?
上西:正直ちょっと複雑な思いもあります。今はメンバーみんなで協力してグループを広めていきたい気持ちがありましたし、こういうイベントは自分たちだけじゃなくファンの方々にもしんどい思いをさせてしまので。
ーーお2人とも実際に『選抜総選挙』を経験している世代だからこその思いもありますよね。
川上:そうですね。メンタルじゃなくて寿命が縮まる(笑)。
上西:しんどいですよね(笑)。
川上:すごいことをNMB48でするなって、私も複雑でした。でも、もう始まってしまったので自分の満足のいく形で終わりたいなとは思っています。