Luby Sparks、DYGLと念願の再会果たした『One Last Night』 ワールドワイドな音が鳴り響く一夜に

Luby Sparks『One Last Night』レポ

 Natsukiの甘く柔らかい声も魅力的だ。Erikaと声を重ね、幻想的な世界を構築していく。彼らの激しいサウンドメイクにはシューゲイズやドリームポップの系譜を感じさせるが、一方でポップな親しみやすさもある。「One Last Girl」ではリラックスしたようなErikaのボーカルが、心地よく空間を満たすギターの音色に包まれて響いた。この日は、来場者に配られたCDに収録されている新曲も披露。シンプルなギターのイントロが奏でられ、伸びやかなボーカルとともに徐々にパワーに満ちる。力強いドラムと重厚なギターがラストスパートをかけて空間を覆うようなサウンドを響かせた。

 Luby SparksとDYGLがライブで共演したのは、先述の2016年のライブ以来2回目だという。念願のライブでの再会に関して、「ずっと一緒にやりたいとDYGLの背中を追いかけていました。やっとこういう形でできて嬉しいです」と喜びを口にしたNatsuki。2バンドとも全編英詞の音楽を奏でるという共通点を挙げ、「そういう音楽って日本の音楽の中ではそんなにマジョリティじゃないですけど、そういうものをいいって思う素敵な感性の人たちがこんなにたくさんいるんだと感激しております。これからもDYGLの背中を追いかけながら、日本の音楽の中でもこういうシーンがあると見せつけたいなと思っているので、これからもお願いします」と意気込みを語った。

 さらに、DYGLのステージで秋山信樹(Gt/Vo)が口にした「爆音で音楽を聴くこと」という発言を拾い上げ、「久しぶりに爆音で音楽を聴く人もいるのではないでしょうか。生の音っていいなと思って帰ってくれたら嬉しいです」と語ったNatsuki。DYGLの贅肉のないシンプルなロックミュージック、珠玉のボーカルとエフェクティブなギターサウンドを響かせたLuby Sparks、アンビエントやエスニックな雰囲気を彷彿とさせる打楽器や電子音を巧みに使ったCEMETERY。ワールドワイドな音が気持ちよく鳴り響く一夜となった。

■Luby Sparks
Digital Single「Depression」
https://ssm.lnk.to/Depression

■DYGL
『DYGL x mitsume 東名阪ツアー』
2022年3月27日(日) 東京・恵比寿ガーデンホール
OPEN 17:00 / START 18:00  
全指定席 前売¥5,500 (税込み/ドリンク代別途必要)
Info 03-3444-6751(SMASH)

2022年4月4日(月)名古屋・名古屋クラブクアトロ
OPEN 18:00 / START 19:00  
スタンディング 前売¥5,500 (税込み/ドリンク代別途必要)
Info : 052-936-6041(JAILHOUSE)

2022年4月5日(火)大阪・BIGCAT
OPEN 18:00 / START 19:00  
スタンディング 前売¥5,500 (税込み/ドリンク代別途必要)
Info : 06-6535-5569 (SMASH WEST)

チケット一般発売中
ePlus - https://eplus.jp/sf/word/0000064909
O-チケ https://l-tike.com/artist/000000000663572/
ぴあ https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=E3130014

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