櫻坂46 山﨑天、渡邉理佐、森田ひかる……4thシングル『五月雨よ』センター抜擢の3名、どんな一面が開花する?
4枚目のシングル『五月雨よ』のリリースが決まった櫻坂46。発売日は改名前の欅坂46が2016年にデビューシングル『サイレントマジョリティー』をリリースした日と同じ4月6日とあって、発売前から早くも期待が高まっている。さて、そんな彼女たちの代名詞と言えるのが、3名のセンターが存在するマルチシステムだ。例えば、前作『流れ弾』では表題曲のセンターを田村保乃が務め、カップリング曲のセンターを森田ひかると渡邉理佐が担当した。歌番組では表題曲をパフォーマンスすることが多いものの、3曲分のMVを制作するため、ほとんどトリプルA面のような形となるこのシステム。櫻坂46はこの特徴的なスタイルを改名後の再デビュー時より続けている。これによってリリース毎にさまざまな魅力を放つ多彩なチームへと変化したのだ。今作では山﨑天と渡邉、森田の3名がセンターに抜擢。それによってどんなシングルが出来上がるのか、メンバーそれぞれに注目して考えてみたい。
“かっこよさ”と“可愛さ”の両面を持ち合わせる山﨑天
今回のセンター3人は、ファッション誌で連載やモデル活動をしているという共通点がある。なかでも現在16歳で櫻坂46最年少の山﨑天は、その将来性が高く評価されているスターの卵だ。彼女が2020年に『ViVi』に初登場した時、その逸材っぷりが目に留まり、専属モデルになるよう担当者が編集長に直訴したという。そして昨年、晴れて彼女が専属モデルに就任した際に編集長の高橋絵里子氏は、
「ViViの専属モデルはただ可愛いだけではなくて、“女の子が憧れる女の子”でなくてはいけない。かっこよさとかクールさも兼ね備えている子でないと。山﨑さんはまだ若いのに、第一印象からポジティブで人を惹きつけるパワーを持っているし、もちろんナチュラルに可愛いし、その中に凛とした意志も秘めている。物凄いスター性がある、とすぐに思いました」
とコメントしていた(※1)。その言葉の通り、現在発売中の『ViVi』最新号では男装してクールなオシャレ男子に変身した姿を披露。かと思えば、目元のメイクが印象的な“猫っぽメイク”で可愛い姿を見せている(※2)(※3)。
最年少がゆえ、グループ内ではみんなに愛される妹的なポシションで立ち回ることが多い。その一方で、ひとたびステージに立てば切れ味鋭い表情を見せ、豊かな表現力で観客を魅了する。とりわけ彼女がセンターを務める楽曲「Buddies」(1stシングル『Nobody's fault』収録)のMVにおいて、屋上のシーンで見せた一瞬の表情の深みには目を見張るものがあった。
こうした“かっこよさ”と”可愛さ”の両面を持ち合わせているのが彼女の魅力だ。最新シングルでは表題曲のセンターに抜擢された山﨑。今回のリリースで彼女の持つスター性は、より一層輝きを増すだろう。
個人活動とグループ活動の両方で牽引した渡邉理佐
今作の活動をもって卒業することを発表している渡邉理佐。ファッション誌『non-no』の専属モデルとしていち早くモデル活動を始めた彼女は、ソロ写真集『無口』の売り上げ部数も抜きん出ていた。パフォーマンス面では幾度となくフロントに立ちグループを牽引。個人活動とグループ活動の両方でメンバーを引っ張っていた。
活動当初は“クールビューティー”などと称されていた渡邉だが、彼女のクールさは、山﨑の鋭いクールさとは異なり、物静かで冷静な、けれどもどこかに優しさのあるクールさである。その魅力が遺憾なく発揮されたのが、彼女が初めてセンターを務めた「無言の宇宙」(3rdシングル『流れ弾』収録)と言えるだろう。映像の至るところに彼女の人柄の温かさがにじみ出ていた。
また、写真集のタイトル『無口』が示すように普段はおとなしいタイプだが、モデル業ではナチュラルな一面を見せることが多い。特に最近はバラエティ番組などでもよく笑うようになった印象だ。現在『non-no』にて連載中の「りさいず」の最新回では、笑いのツボや笑顔になれる瞬間を明かしている(※4)。作品などで見せるクールな姿と、こうした人間味あふれるナチュラルな一面とのギャップが彼女の魅力。最新シングルでもそんな彼女の両面が見れることに期待したい。