風男塾、攻めの姿勢を貫いた『BLESS』を語る　紅竜真咲の卒業とこれからへの思いも

紅竜真咲が思う“ファンとアイドルの関係性の答え”

――続いて、カップリングの「マリー・ユー！」について。アランさんはこの曲を受け取った時にどう思いましたか？

葉崎アラン：この曲をいただく前から、メンバー内でも「ウェディングソングっていいよね。やりたいね」っていう話をしていたので、それが実現して嬉しかったですね。すごく幸せな感じの曲だから、早く風王のみんなに届けたいし、どういう反応をするんだろう、って思いました。風男塾といえば「BLESS」のような泥臭いイメージが強いと思うんですけど、「マリー・ユー！」はファンタジックな楽曲なので、2曲のギャップもこのシングルの魅力ですね。「マリー・ユー！」の最初と最後には合唱のようなコーラスも入っていて、俺も結婚式っぽい雰囲気を出すために、声色を調整しながら何度も録りました。ここはじっくり聴いてほしいです。

――ウェディングソングではありますが、きっと、真咲さんにとってはそれ以上の意味を持つ曲なんでしょうね。

紅竜真咲：そうですね。「BLESS」が自分自身を奮い立たせる曲だとしたら、「マリー・ユー！」は俺から風王のみなさんへの気持ちを集約した曲だなと思いました。ファンとアイドルの関係性って、いろいろあるじゃないですか。友達のように応援してくれる子もいれば、本気で恋をしてくれる子もいて、いろんな推し方があると思うんです。でも俺は、1つだけ確かな答えがあると思っていて、それがサビの歌詞にある〈ずっと同じ夢を見ていようね！〉なんです。

――真咲さんが風王のみなさんに対してずっと思っていたことが歌詞になっている、と？

紅竜真咲：はい。だから、ウェディングソングではあるんですけど、「俺達、もう結婚してるようなものだよね？」っていう確認の意味が強くて（笑）。今までもそうだったように、これからも風王のみんなやメンバーとずっと同じ夢を見られたらいいな、という想いを込めて歌わせていただきました。

柚希関汰：「マリー・ユー！」は、本当に真咲くんにピッタリな曲だなって思いましたね。それこそ、メンバーの俺も一ファンとして、この曲を歌う真咲くんが見たいなって思うくらい（笑）。1Aの歌い出しを真咲くん、2Aを俺が歌っているんですけど、先に録り終わった真咲くんの歌を聴いたら「さすがだな！」って思う部分がたくさんあって。自分がレコーディングする時も、真咲くんの表現を参考にしながら、自分なりの歌い方を追究しました。

――橙摩さんのお気に入りのフレーズはどこですか？

神那橙摩：俺はサビが一番好きですね。この曲を聴いた時、白いタキシードを着た王子様みたいな6人が思い浮かんだんですよ。その中でもサビの〈ただ一つの答えを告げるのさ〉は、まっすぐ風王の子の目を見て歌っている姿がイメージできて、すごくロマンティックだなと思いました。例えば「Diamond Heart」とか、王子様になりきって歌ってきた曲はこれまでにもあるんですけど、「マリー・ユー！」では今の風男塾ならではの王子様像をお届けできたらと思っています。

偉舞喜雅：サビでは指輪を表した振付をやっているんですけど、これはわかりやすくてマネしやすいので、ライブで一緒に踊ってほしいですね。今はまだライブでの声出しはNGですが、サビの〈"You!" (You!)〉の掛け合いは、いつか風王のみんなに言ってもらえたらいいなって思います。

柚希関汰：声が出せない間はどうします？

英城凛空：ガヤ担当の俺が、みんなのぶんまで一生懸命叫びます（笑）。音源にも俺の「You！」が何パターンも入っていると思うので、そちらも耳を澄まして聴いてみてください。