櫻坂46、相次ぐ卒業で進む世代交代 残る1期生が迎えた奮起の時

 櫻坂46 1期生の卒業が相次いでいる。昨年12月には守屋茜と渡辺梨加が卒業し、今年1月には渡邉理佐と原田葵の2人が4枚目シングルの活動をもって卒業することを自身のブログにて発表した。2015年のグループ結成以来6年以上活動してきた1期生の彼女たちが、こうして去って行くのは必然とはいえ寂しいものがあることは確かだ。すでに発表したこの2名を除けば、現時点で残る1期生は7名。デビュー当時と比べれば人数はだいぶ減ったが、幸いにも現在の櫻坂46は2期生の成長目覚ましく、今後卒業を控えている1期生も心置きなくグループを任せられると思っているに違いない。しかし世代交代が進んでいる今だからこそ、残る1期生がもう一度奮起する時ではないか。

 例えば先日、1期生の小林由依と齋藤冬優花がSHOWROOMにて配信を行っていた。普段とは違いスタジオから配信したこの日は、“ダンス配信”と称して櫻坂46の楽曲をかけながら踊る配信でファンを楽しませていた。長年培った仲睦まじいやり取りを見せるなか、ひとたび踊り出せば切れ味抜群のパフォーマンスを見せ、彼女たちのダンススキルの高さを改めて証明していたように思う。配信中には「ライブしたい」といった発言も自然に飛び出し、活動に対するモチベーションの高さも見受けられた。特に小林は、昨年活動を一旦休止したものの年末に復帰している。まるで休止期間に溜めていたパワーを持て余し、踊りたくてうずうずしているかのようだった。

 このように、仲の良いメンバー同士で足並みを揃えてグループ活動することもファンには嬉しいはずだ。同じく1期生で仲が良いのが上村莉菜と尾関梨香のペアである。2016年のイベント『新春!おもてなし会』で放送部として全体の進行役を務めていたこの2人は、欅坂46時代にユニット「156」のメンバーとしてファンから好評を得ていた。グループの改名後もこのペアの仲の良さは変わらず、今でも楽屋でずっと喋っているという。上村はこの2人の関係を「ケンカすることもなく、いつもギューッとくっついてるわけでもなくて、一定の距離を保ちながら並んで歩き続けているような関係」と話す(『月刊エンタメ 2022年3月・4月合併号』より)。こうした関係を維持していくこともグループに物語性を生み出し、盛り上げる一つの要素と言えるだろう。

 あるいは小池美波のように、個人の成長を強く発信していくことも大事である。彼女は年明け早々に開催されたライブ『BACKS LIVE!!』の後に長文のブログを投稿し、現在の胸の内を明かしていた。ブログには「自分の力の無さを直に感じ不安やプレッシャーだけが残り、その気持ちで全てを支配されそうになった瞬間もありました」と振り返りつつ、「今年の個人としての目標を一つ、心にしっかりと決めた」と熱い思いを綴っていた(※1)。彼女は同ブログで櫻坂46への思いも同時に強く語っているが、グループのことを第一に考えながらも、こうした個人の目標を立てている点が非常に逞しい。

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