BTS SUGA&JUNG KOOK、『7FATES: CHAKHO』OSTでのコラボも話題に 共通点の多い2人が紡ぐ音楽
ドラマや映画では、ここぞという場面で耳に残る音楽が印象的に流れてくるものだ。それは時が過ぎた後も、その音楽を聴けば物語を思い出す鍵になってくれることも。そんな映像作品ならではの演出と思われていた演出が、WEBTOONでも体験できることに新鮮な驚きを得た。
BTSがコラボした『7FATES: CHAKHO』のOST(オリジナルサウンドトラック)が、2月5日午前11時(日本時間)に公開されたのだ。『7FATES: CHAKHO』とは、現在『LINEマンガ』をはじめとしたWEBTOON worldwide serviceにて連載されているオリジナルストーリー。
描かれるのは近未来都市を舞台に、謎の怪物・ボム(虎)との闘いを余儀なくされた人類の姿だ。仲間や家族を奪われ、自らも命の危機にさらされるなど様々な背景を持つ7人のキャラクターが、BTSのメンバーとリンクする。個性もバックグラウンドもバラバラな彼らが、どのようにして出会い、ハンター(虎狩り部隊)として絆を深めていくのか楽しみなところである。
そして2月5日に公開された第4話のラストに流れてきたのは、JUNG KOOKの透き通るような歌声だった。すでにYouTubeの公式チャンネルにてティザー映像は公開されていたが、マンガで劇的な展開を迎えた後に聴くとまた違った感傷的な気持ちになるメロディだ。
タイトルに「Stay Alive(Prod. SUGA of BTS)」とあるように、プロデュースを手掛けたのはSUGAというのもファンを喜ばせているポイント。SUGAは、もともと作曲家を希望していたこともあり、プロデューススキルについては年々その存在感を放っている。
昨年10月に、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのボーカル・登坂広臣がØMI名義でリリースしたデジタルシングル『ANSWER… SHINE』に、SUGAがプロデュースを手掛けた「You(Prod. SUGA of BTS)」が収録され、世界40カ国と地域のiTunesランキング1位を獲得したことでも大きな話題になったばかり。
韓国でもヒップホップグループのEPIK HIGHや絶大な人気を誇る歌姫のIUなどトップアーティストからのラブコールにも次々と応え、そのたびに結果を残してきた。“BTSのSUGA”でありながら“プロデューサーSUGA”の才能を、まさかWEBTOONを通じて見ることができるなんてと、新しい展開に胸が弾む。
なかでも、そんなSUGAの手掛けた楽曲をJUNG KOOKが歌うというところに、また心をときめかせるものがある。SUGAとJUNG KOOKは、メンバー内でヤンコチ(羊肉の串焼き)を好む唯一のコンビであることをはじめ、食や音楽、ファッションなど様々なところで好みが一致することを公言してきた。
それゆえに、JUNG KOOKはSUGAに対して憧れを持ち、20歳になって一緒に酒を飲む相手にも、旅をしたい相手にも、SUGAの名を挙げてきたのも思い出される。そうしたJUNG KOOKのまっすぐなリスペクトを受け止めてきたSUGAもまた、JUNG KOOKに対して信頼を寄せていく。2020年5月、SUGAがソロ名義(Agust D)でリリースしたミックステープ『D-2』に収録された「Dear My Friend」では、ガイドボーカルをJUNG KOOKが担当していたことをV LIVEの生配信で明かしたのだ。
かなり前に書いたものだといいながらも、JUNG KOOKのガイドボーカル音源をしっかりとパソコンに残しておいたSUGA。そして「僕のガイドは、事故です。ダメ。あまりにもうまくできませんでした」とイタズラっぽい笑顔を浮かべながら特別に公開してくれた。SUGAは「この曲を初めて書いたとき、絶対に最後のトラックにしないといけない」と感じたそう。カーテンコールのように余韻を残すイメージと、JUNG KOOKの甘く響き渡る歌声が見事にマッチしているのは、今回の「Stay Alive」にも通じているように思った。