Kep1er チェヒョンが抜擢、過去にはSHINee オンユ&ミンホ、TWICE ジョンヨンも 韓国音楽番組MCは若手アイドルの登竜門に
韓国では、ほぼ毎日音楽番組が放送されており、アーティストがパフォーマンスを披露する機会が多くある。それらのパフォーマンス動画は、各TV局が運営しているYouTubeチャンネルなどに投稿されるが、番組で放送されたものの一部を切り取ったものとなる。しかし、番組全体を視聴すると、度々MCが登場し進行を務めていることがわかる。韓国の音楽番組のMCは、若手アイドルが起用されることが多く、それは韓国ならではの文化の1つでもある。韓国の音楽番組におけるMCの立場について、これまで担当してきたメンバーをピックアップしつつ、今後飛躍に期待できるMCにも言及したい。
ここ数年韓国の音楽番組では、一人のアイドルがMCを担当する期間は1年ほどであり、その期間は特別なスケジュールがない限り毎週MCとして出演する。中には、MCが数十代も続いているほど歴史のある音楽番組もある。日本の番組では、MCの回しのスキルが重要視されるが、韓国の音楽番組はゲストや楽曲の紹介など、形式的な進行がメインとなる。K-POPアイドルは常に多忙である状況が多いため、毎週MCを担当することで、拘束される時間や労力は大変なものであるだろう。しかしそれ以上に、MCに抜擢されることのメリットは大きいと考える。1つは、カムバック期間(新曲のプロモーション期間)以外にも定期的にメディア露出する貴重な機会となることである。というのも、韓国のアーティストは、活動期間を終えると次の活動に向けた準備期間に突入するため、グループでのメディア露出が減り、SNSの更新も控えめになることが多いからだ。また、MCとゲストの出演者とのやりとりの中では、高校の元同級生同士など、事務所の垣根を超えた友好関係で共演することで話題となることもある。さらに、MCに選ばれた際には、番組内でスペシャルステージを披露するなどといった機会も与えられる。
韓国では音楽番組の数が多いことからも、MCは若手の登竜門的位置付けになっていると言えるだろう。その理由として、MCに抜擢されることでK-POPファン全体に知名度を広められたり、ある程度の人気があることの証明にもなるからだ。歴代のK-POP人気グループの中では、これまでMC担当したメンバーがいないことの方が、むしろ珍しいくらいだろう。SHINeeのオンユとミンホ、TWICE ジョンヨン、IUなど現在スターになったアイドルも過去に経験してきた。