『ハロプロ楽曲大賞’21』ハロヲタが選ぶ2021年ベストソング決定 第3位はモーニング娘。’20「純情エビデンス」 1位&2位は?

 ハロプロを愛する者たちの間で毎年恒例のファンイベントとなっているのが「ハロプロ楽曲大賞」。インターネット上で投票を募り、1年間に発表された楽曲に順位を付けてみんなで楽しく盛り上がろうという趣旨の催しである。昨年末も「第20回ハロプロ楽曲大賞’21」と銘打って開催され、2237人が投票に参加して大きな盛り上がりを見せた。

(総順位などの結果は公式サイトをご覧ください。http://www.esrp2.jp/hpma/2021/)

 リアルサウンドでは毎回順位に関する分析記事を寄稿しているが、今回も2021年版記事をここにお送りする。それでは早速順位を振り返っていこう。

(以下の論考は、下記URLのランキングと併せてお読みください。http://www.esrp2.jp/hpma/2021/comment/result/song.html)

楽曲部門1位:アンジュルム「愛されルート A or B?」

アンジュルム『愛されルート A or B?』Promotion Edit

 2021年の楽曲大賞はアンジュルム「愛されルート A or B?」が制した。作詞は山崎あおい、作編曲はSUPA LOVE所属のコンポーザー・山崎真吾。山崎真吾はアニメソング関連の仕事が多いが、ハロプロへの楽曲提供は、つばきファクトリーの2021年アルバム『2nd STEP』収録のバラード「足りないもの埋めてゆく旅」に続きこれがまだ2曲目。

 本曲は3拍子のジャズ・ワルツ的なサウンドで、過去にアンジュルムが楽曲大賞で1位を奪取した「大器晩成」や「46億年LOVE」、あるいは他のグループの1位曲と比較しても、こういった曲調の楽曲が大賞になるのはかなり珍しい。とはいえ、スタイリッシュかつアグレッシブなパフォーマンスはアンジュルムならではの完成度の高いものであり、1位の風格は十分に備えているといっていいだろう。

 MVも、モノクロでのダンスシーンとメンバーの日常風景との対比で構成された映像は見ていて楽しく、そしてスマートな仕上がり。MV部門でもこの曲が第1位となり、楽曲部門との2冠となった。「ハロプロ楽曲大賞」の20年の歴史において、楽曲部門とMV部門が同じ曲に輝くという例は少なく、今回で2度目。2009年のBerryz工房「ライバル」以来の快挙となった。

楽曲部門2位:つばきファクトリー「涙のヒロイン降板劇」

つばきファクトリー『涙のヒロイン降板劇』Promotion Edit

 2位になったのは、つばきファクトリー「涙のヒロイン降板劇」。この曲の作詞もアンジュルム「愛されルート A or B?」と同じく山崎あおいが担当しており、彼女が作詞を手がけた楽曲が1位・2位のワンツーフィニッシュを飾るという結果になった。

 作曲はShusuiとジョセフ・メリン、編曲はジョセフ・メリン。Shusuiこと小杉周水と、ジョセフ・メリンやアンダース・ダンビックといったスウェーデン勢とのコライトによる楽曲制作は、2020年からハロプロ楽曲でよく見かけるようになったケースで(Juice=Juice「Va-Va-Voom」、アンジュルム「ミラー・ミラー」など)、2021年・2022年もすでに複数の楽曲でこのクレジットが見られる。それらの楽曲で一番の高評価を受けたのがこの「涙のヒロイン降板劇」ということになる。

 ギターのカッティングやベースラインがいちいち格好良い、ソウル色の強いクラブミュージック的な曲調は、これまでのつばきファクトリーにありそうでなかったもの。新メンバー4人の加入による新局面と、サウンドの新鮮さのタイミングがうまく合致した印象だ。また、メンバーの岸本ゆめのがフェイクなどで存在感を示しているのも見逃せない。

楽曲部門3位:モーニング娘。’20「純情エビデンス」

モーニング娘。’20『純情エビデンス』(Morning Musume。’20 [Evidence of Innocence])(Promotion Edit)

 第3位はモーニング娘。’20「純情エビデンス」。2020年12月発売のシングル曲だが、ハロプロ楽曲大賞のノミネート曲の範囲は2020年12月~2021年11月なので、2021年度のノミネートとなる。さらにいえば、2021年12月発売のモーニング娘。’21のシングル『Teenage Solution / よしよししてほしいの / ビートの惑星』は次回2022年度のノミネートとなる。

 「純情エビデンス」はつんく作詞作曲・平田祥一郎編曲によるEDMスタンダードな楽曲で、前評判でも1位候補曲のひとつだったように思う。MVではドローン使用のダイナミックなカメラワークが印象的だった。また、この曲の歌詞には〈ニキビとか気にしちゃいないよ/そう ね Next Door〉という一節があるが、2位の「涙のヒロイン降板劇」には〈ほっぺたに出来たニキビ/「怠惰だ」って叱るみたい〉という箇所があり、どちらにもニキビというフレーズが使われる思いがけない偶然が面白い。

楽曲部門4位~

 以下はグループ別に見ていこう。

モーニング娘。’21

【ハロ!ステ#370】ひなフェス2021モーニング娘。’21LIVE!「花鳥風月」チーム「風」パフォーマンス!モーニング娘。ニューアルバム対談③!MC:橋迫鈴&為永幸音

 モーニング娘。’20/’21は楽曲部門上位10曲のうち5曲を占めるという強さを見せたが、最高位は3位の「純情エビデンス」で、票が割れたと見ることもできる。

 2021年3月発売の最新アルバム『16th ~That’s J-POP~』に収録のアルバム曲も多数ランクインしたが、そのなかで最上位は4位の「このまま!」となった。こういった明るく楽しい曲調の楽曲は、やはり希少なものとなっているので、それだけファンにとって待望のものだったというのがうかがえる。

アンジュルム

アンジュルム「SHAKA SHAKA TO LOVE」

 1位の「愛されルート A or B?」をはじめ、10位「泳げないMermaid」、17位「はっきりしようぜ」と、2021年6月発売のトリプルA面シングル収録曲はすべてトップ20入りという強さを見せている。

 サンスター「Ora2 me」とのタイアップソングである「SHAKA SHAKA TO LOVE」は、そのリアレンジバージョンの「SHAKA SHAKA #2 LOVE カラフルライフ編」ともども2021年度のノミネート曲となったが、それぞれ13位・37位と、オリジナル版のほうに軍配が上がった。

Juice=Juice

Juice=Juice『DOWN TOWN』Promotion Edit

 2021年度のJuice=Juiceは、ノミネート曲自体が「DOWN TOWN」と「がんばれないよ」(とそのメンバーソロバージョン)の実質2曲のみという状況だったが、それぞれ16位・21位という結果だった。

 山下達郎作曲によるシュガー・ベイブの名曲カバーということで話題を呼んだ「DOWN TOWN」だが、その流れを汲んでなのか、竹内まりや「プラスティック・ラブ」のカバーシングルが2021年12月にリリースされた。楽曲大賞へのノミネートは次回になるが、どこまで票を伸ばすのか注目だ。



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