モー娘。'21 佐藤優樹ら卒業、Juice=Juice新体制、OCHA NORMA誕生……時代が変わる2021年下半期ハロプロ重大ニュース

　年明け直後のこのタイミングで、ハロー！プロジェクトの2021年7月～12月の下半期における重大トピックスを選考し、その半年間に何があったのかを振り返ってみようと思う。

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　まずは重要と思われるトピックスを時系列順に10個挙げていく。なお、関連する項目はひとつにまとめた。

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【01】07.07［Juice=Juice］有澤一華・入江里咲・江端妃咲が加入

　2021年1月に、Juice=Juiceとつばきファクトリーの新メンバーオーディションが合同で開催されることが発表された。2グループ合同での新メンバー募集は異例のこと。そして7月、YouTube番組『ハロ！ステ』の特別版にて結果が発表された。

　新メンバーとなったのは、オーディション合格者の入江里咲、ハロプロ研修生からの昇格加入となる有澤一華・江端妃咲の3人。これでグループはいったん10人体制となるが、12月に金澤朋子が卒業したので、現在は9人。しかし2022年1月2日、モーニング娘。'22とJuice=Juiceの合同新メンバーオーディションの開催が発表されたので、ここからまたさらにメンバーが増えることになりそうだ。Juice=Juiceの新陳代謝の季節はまだ終わらない。

　新メンバーのなかで特に個性を発揮しているのは有澤一華。英会話、ピアノ、ヴァイオリン、DTMなどさまざまな特技を持っており、2021年12月発売のJuice=Juiceのニューシングル曲「Future Smile」では彼女のヴァイオリン演奏が曲内のパフォーマンスに組み込まれているなど、さっそく存在感を示している。

【02】07.07［つばきファクトリー］河西結心・八木栞・福田真琳・豫風瑠乃が加入

　前述の通り、Juice=Juiceと合同で新メンバーを募集していたつばきファクトリー。結果発表もJuice=Juiceと合同で、YouTube番組『ハロ！ステ』の特別版にて行われた。

　新メンバーとなったのは、オーディションの合格者である河西結心・八木栞・福田真琳と、ハロプロ研修生からの昇格加入となる豫風瑠乃の計4人。これでグループは総勢12人となった。豫風は2021年5月開催の「Hello! Project 研修生発表会2021 ～春の公開実力診断テスト～」でベストパフォーマンス賞を受賞していた。そのテストで豫風が歌っていたのはJuice=Juice「この世界は捨てたもんじゃない」だったので、もしかしたらJuice=Juiceに加入するのではという予想もあったが、実際はつばきファクトリーへの加入となった。

　その他の新メンバーも個性派ぞろいで、特に八木栞は自身のブログで自作料理の画像を頻繁にアップロード。その独特の見栄えにより“八木メシ”という異名がつくほど話題を集めている。

【03】07.10［アンジュルム］川村文乃、1級マグロ解体師に合格

　2021年上半期に注目を浴びたアンジュルムのメンバーといえば、テレビ番組やテレビCM、雑誌出演などが多かった上國料萌衣だが、下半期では同グループの川村文乃への注目度が高かった。

　そのきっかけとなったのは、7月の「1級マグロ解体師」合格のニュースだろう。高知県出身で、カツオなどの魚をさばくことを元々の特技としていた川村だが、コロナ禍で空いた時間を勉強に充て、マグロ解体師の試験に見事合格した。一般社団法人「全国鮪解体師協会」によるこの認定制度に合格したのは日本で9人目、女性では初だという。

　合格後は、バラエティ番組『アウト×デラックス』（フジテレビ系）の9・10月の二度に渡る出演をはじめ、各所で話題となっている。同グループの佐々木莉佳子も、ファッション雑誌『CanCam』（小学館）専属モデルを6月から務めたり、9月には『あざとくて何が悪いの？』（テレビ朝日系）の番組内ドラマ『あざとくないと恋はできない？』へのレギュラー出演など露出が多い。彼女たちの活躍が、アンジュルムというグループの知名度アップへ貢献しているのは間違いない。

【04】07.28［BEYOOOOONDS］カゴメとのコラボレーション新曲「フレフレ・エブリデイ」配信リリース

　BEYOOOOONDSは2020年4月に「KAGOME GO！ME.プロジェクト」とのコラボレーション楽曲「ビタミンME」を発表した。これが好評だったのか、2021年6月にはコラボ第2弾となる「フレフレ・エブリデイ」のMVをYouTubeで公開。7月には配信シングルとしてリリースされた。

　BEYOOOOONDSは2021年3月にはトリプルA面シングル『激辛LOVE / Now Now Ningen / こんなハズジャナカッター!』もリリースしており、4月には主演舞台『演劇女子部「眠れる森のビヨ」』を上演している。これらを見ると活動は順調といえるが、しかしハロプロの他のグループと比較すると、そうともいえない。

　2021年は、モーニング娘。'21、つばきファクトリー、ハロプロ研修生の3グループがアルバムをリリースしたが、BEYOOOOONDSを含むその他のグループはリリースできていない。また、後述する通り10月にはつばきファクトリーが初の日本武道館単独コンサートを開催し、11月から12月にかけてはアンジュルム、Juice=Juice、モーニング娘。'21がそれぞれ日本武道館や横浜アリーナといった大会場で単独コンサートを行っている。ハロプロ正規グループのなかで、BEYOOOOONDSだけが大会場での単独コンサートをできていない状態となってしまった。2022年はこの停滞を反動とした飛躍を期待したい。

【05】08.16［ハロプロ］『ソロフェス！2』（テレ朝チャンネル1ほか）放送

　2020年7月、放送時間5時間というスペシャルな番組Hello! Project presents 『ソロフェス！』がCSテレ朝にて放送された。これはハロプロメンバー全員がそれぞれ1曲ずつ自己プロデュースで歌うというもの。メンバー間の投票も行われ、優勝者にはテレ朝チャンネルで冠番組が放送できるというご褒美も用意されていた。

　この企画は好評だったようで、2021年も同趣旨の番組が放送された。今回の優勝者（MVP）はモーニング娘。'21の野中美希。アンジュルムのアルバム曲「赤いイヤホン」を、DTMを趣味とする野中が自身でリアレンジを加えて披露するという内容で、見事MVPを勝ち得た。

　ご褒美番組『Miki Nonaka presents…モーニング娘。’21 ～SONGS FOR YOU～』（CSテレ朝チャンネル1）は10月に放送された。これは野中自身のプロデュースによる音楽重視の内容となり、近年の楽曲をあえてはずして少し昔のハロプロ名曲をメンバーたち数人のユニットごとに歌うという、マニアックながらもファンのツボをついたものだった。また、野中の自作曲「Swing Town」「メッセージ」が披露されるというサプライズもあり、彼女の音楽的才能が広く知らしめることとなった。もしかしたらハロプロメンバーが作詞作曲した楽曲をハロプロメンバー自身が歌うという状況も、そう遠くない未来に実現するのかもしれない。