GYROAXIAが放つ“絶対王者”の風格 圧倒的ロックサウンドで掴んだメジャーデビューの切符

GYROAXIAが放つ“絶対王者”の風格

 TVアニメやアプリゲームのキャラクターの声を担当するキャスト陣が、舞台やリアルライブでのバンド演奏までを担当するメディアミックスプロジェクト『from ARGONAVIS』。ここから誕生した5人組バンド・GYROAXIA(ジャイロアクシア)が、2月23日発売のミニアルバム『Freestyle』で、ユニバーサルミュージックよりメジャーデビューを果たす。

『from ARGONAVIS』

 『from ARGONAVIS』はもともとはBanG Dream!の中で異なる世界観を持つボーイズバンドプロジェクトとして、『ARGONAVIS from BanG Dream!』として始動。2020年4月にはTVアニメの放送がはじまり、昨年1月にスマートフォン用アプリゲームもサービス開始された。その後、昨年末に「『BanG Dream!』の名前を借りている状態から脱却、再始動するため」独立したプロジェクトとなり、新たに『from ARGONAVIS』としての展開をスタートさせている。

 各バンドはそれぞれに出身地が分かれており、北海道函館市のArgonavisと札幌市のGYROAXIA、名古屋出身のFantôme Iris、長崎出身の風神RIZING!、京都出身のεpsilonΦの5バンドが登場。音楽性もそれぞれ異なっており、プロジェクトの主人公グループ的な立ち位置に当たるArgonavisは、One Directionなども彷彿とさせる王道でアイドル感抜群の爽やかなギターロック。Fantôme Irisはヴィジュアル系バンド、風神RIZING!はメンバーにボーカル&サックス担当やトロンボーン&キーボード担当を擁するスカバンド、εpsilonΦはツインボーカルが印象的なシンセロックバンドとなっている。

 小笠原 仁(旭 那由多役)、橋本真一(里塚賢汰役)、真野拓実(美園礼音役)、秋谷啓斗(曙 涼役)、宮内告典(界川深幸役)からなるGYROAXIAは、Argonavisの前に立ちはだかるシリーズの絶対王者的なボーイズバンド。5バンドの中で最も音の引き出しが多彩かつテクニカルな音楽性が特徴的で、ソリッドなギターロックやハード/ヘヴィロック的なアプローチ、ラップ、デジタルビートなどを横断するスタイリッシュなミクスチャーサウンドが魅力となっている。2020年以降はコロナ禍の影響を受けながらもライブでも経験を積み、昨年3月にはアルバム『ONE』も発表した。

 また、『from ARGONAVIS』の場合、音楽性や演奏、バンドの在り方に、作品を通して描かれる物語が密接にかかわってくる。シリーズ全体を追うことで、TVアニメでも描かれたArgonavisとの関係性なども含めて、リアルライブで活動するバンドとしてのGYROAXIAにも様々な深みが加わるのが、キャストが演奏までを担当するプロジェクトならではだ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる