JO1とINI、ボーイズグループシーンに一石を投じる存在に ファンへの強い想いとともに活動する2組

 そんなJO1に追随するのがINIだ。彼らが誕生したのは、4月8日に放送がスタートしたオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』(GYAO!/TBS系)。約3カ月間オーディションバトルが繰り広げられ、6月13日にデビューメンバーが選出。11人組ボーイズグループ「INI」として活動をスタートさせた。INIは結成直後から雑誌やテレビなどへ次々と登場したり、公式YouTubeチャンネルでも『INIクラス』などの様々な企画を発信したりと、徐々に注目を集めていった。また、7月30日に『はじめまして!僕たちINIです!』、10月15日から冠レギュラー番組『INI STATION』(ともにGYAO!)が配信され、オーディション時には見えづらかった素の部分も開示。よりメンバー一人ひとりの個性がわかるようになったのではないだろうか。

 そして、INIもまたMINI(INIのファンネーム)への思いが強いグループと言える。例えば、デビュー前の9月25日に活動曲が「Rocketeer」に決定したと発表されたが、これはファン投票によるもの。彼らにとって重要になるデビュー時の活動曲をファンに選んでもらうという方法を選択したことは、この先もファンと一緒に成長していくというメッセージのようにも思える。そして11月3日、満を持して1stシングル『A』でデビュー。初週売上はハーフミリオンを超え、オリコン週間シングルランキングで見事1位を獲得した。その際に行なわれた『INI DEBUT SINGLE「A」リリース記念生配信』でも、メンバーそれぞれがMINIへの感謝を伝えていたことは記憶に新しい。

 その勢いのまま『第63回輝く!日本レコード大賞』新人賞、『2021 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS(MAMA)』Favorite Asian Artistを受賞し、華々しいスタートを切ったINI。パフォーマンスのクオリティもオーディション時よりかなり上がってきており、9月26日の『KCON:TACT HI5』で見せたパフォーマンスは、デビュー前であったにもかかわらず迫力があり、話題になっていた。さらに11月13日、14日には初のファンミーティング『INI 1ST FAN MEETING』を開催。『KCON:TACT HI5』よりもさらに成長したパフォーマンスをみせていた。そんな伸びしろたっぷりの彼らには、可能性を感じざるを得ない。

 2022年は冠レギュラーラジオ番組『From INI』(TOKYO FMほか)、テレビレギュラー番組『INI Road 〜世界進出への道〜』(MUSIC ON!TV)もスタートする。本格始動となる2022年、INIはどんな活躍を見せてくれるのだろうか。楽しみでならない。

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