佐藤結衣の『ラジオdeジャニログ』
相葉雅紀の“和ませ力”に満たされた1年間 嵐、『VS魂』メンバーとのレコーディング裏話も
番組では、そんな相葉のスタンスを垣間見ることができるレコーディング裏話も飛び出した。1999年のデビューからおよそ2018年まで嵐は全員ですべてのパートを歌い、そこからディレクターが選出して歌割りを完成させてきたのだと明かす相葉。それが2018年以降は、先に歌詞カードに誰がどのパートを歌うのかが記されており、相葉もまたそれを見てどのような仕上がりになるのか想像ができるようになっていったという。
そんな嵐の活動が休止して約1年。相葉は、レギュラー番組『VS魂』(フジテレビ系)のメンバーである風間俊介、佐藤勝利(Sexy Zone)、藤井流星(ジャニーズWEST)、岸優太(King & Prince)、浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.)と共に、番組テーマソングを歌ったことでも大きな話題に。
番組収録後に6人でやりたいことを話し合う場面で、相葉の「主題歌!」とのひとことから始まったこの企画。「このメンバーで、『FNS歌謡祭』に出よう!」との言葉に5人も「うお~!」と声を上げ、グループの垣根を超えたスペシャルなプロジェクトとして走り出した。
サンボマスター・山口隆が作詞作曲した「New Again! Again and Again!」は、疾走感のある爽やかなサウンドで、嵐とはまた違ったテイストの楽曲としてファンを楽しませている。そんな「New Again! Again and Again!」も、近年の嵐と同じ方式でレコーディングされたと話し、完成してから全体を聴いたと話す。
長年連れ添った嵐のメンバーとはまた違ったユニットでのレコーディングに「ドキドキもしたし、ハラハラもしたし、これ大丈夫かな? どういうふうになるんだろうって」と不安と期待が入り混じったという正直な感想も。だが、「若い子たちのパワーと風間くんの貴重な歌声と、サンボさんならではの味付けもありながらできあがったんじゃないかなと思います!」とその仕上がりに自信を覗かせた。
それぞれのやりたいことをのびのびとできる空気を作り出し、その良さも引き出しながらまとめていく。そんな相葉の求心力は、『2021 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)のMCでも見受けられた。なかでも、ジャニーズJr.のときからドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』(日本テレビ系)で共演したころからの親睦があるKinKi Kidsが、Sexy Zone、なにわ男子と共演した際のこと。
堂本光一が、なにわ男子・大橋和也の持ちネタとも言える自己紹介をムチャ振りしたのだが、その勢いに騒然とするスタジオ。そのときもすかさず「いや、今のは絶対光一くんが悪いですよ」とソフトなツッコミを入れて笑いを誘ったのが相葉だった。そんな相葉のことを信頼して、今度は堂本剛が「風磨もなんか、あったっけ?」とSexy Zone・菊池風磨にもスポットライトを当てるという展開になり盛り上がった。
相葉の和ませ力が、新たな笑顔を生み出していく。嵐の活動が休止した2021年も、ラジオ内で大野の誕生日を祝うなど様々な場面でも見受けられた。人と人とがつながりにくくなっている今こそ、相葉の持つその力はさらに求められていくことだろう。来年もきっと嵐、ファン、スタッフ、そしてジャニーズの先輩後輩、さらにはより多くの人との縁を相葉はやわらかに結んでいってくれるに違いない。