et-アンド-が抱くグループとしての矜持 野島樺乃「アイドルは成長過程、アーティストは完成形を楽しんでもらいたい」

et-アンド-が抱く、アーティストとしての矜持

もっともっとMCを鍛えたい(モラレス)

ーーet-アンド-といえば、マンスリーライブを行っているのも特長の一つです。すでに4公演経験していますが(※取材時)、実践を経て変われたなと感じる部分はありますか?

栗本:私は……最初の公演はガチガチで、棒立ちだったんですよ。「もう少し表現することを意識してみようか」と指摘を受けたくらいだったので、体の動きとか表情をちゃんとつけようと意識するようになりました。実際、10月のライブはレベルアップできたと思います! まだまだこれからですけどね。

山崎:私は、1回目は1stワンマンということで緊張していたんですけど、2回目以降は多少肩の力が抜けました。動画を撮っているお客さんもいるので、そこに向けてピースをしてみたりして(笑)。余裕が出てきましたね。

野島:私は、やっぱり歌ですね。さっき、きあらが言っていましたけど、ライブで披露する歌は、レコーディングのときよりも上達していたいんですよ。それを心がけてボイトレを重ねているし、難しいなと感じるところは繰り返し練習して克服しています。今のところライブのセットリストは毎回同じですけど、「この前と何か違うな」と思わせるようなライブになっていたら嬉しいです。

モラレス:本当にそうだね! 私はラップが上達していると思います。レコーディングでその曲に初挑戦して、それから何度も練習してライブに挑むので毎回レベルが上がっていたらいいなと思います。ラップは始めてから日が浅いので自分で成長を実感するのは難しいんですけど、菊池さんをはじめ周りの方々に褒めていただきながら成長を確認しています。あと、私たちライブで「fragile」を歌っているんですよ。

ーー菊池さんが作編曲を手掛けた、Every Little Thingの名曲ですよね。

モラレス:私たちは、1年以上前からずっとこの曲を歌っていたんですけど、すごく難しくてなかなか物にできなかったんです。でも、2回目のライブでコツを掴んで、納得いくように歌えたのは嬉しかったです。それだけライブって経験値を上げられる場所なんだなと思います。

ーーそれぞれに、自信がついてきたんですね。では、成長した部分以外に身につけたいスキルはありますか?

モラレス:それはもう、MC! MCしかないです!

ーーすごく力がこもっていますね(笑)。

モラレス:ライブでは良い歌を聴かせるのが大前提ですけど、MCもとても重要じゃないですか。ただ喋るだけじゃなく曲と曲を繋ぐ大切な時間だから、明るくMCをしたあとに暗い曲を披露してしまったら雰囲気を壊してしまう。そういうことも考えてやらないといけないんですけど、私たちはまだまだです。課題だよね!

野島・栗本・山崎:うん!

モラレス:ほかのアーティストさんの映像を観たりして、研究しています。

ーーとはいえ、野島さんはSKE48として劇場公演をこなしていましたし、経験豊富では?

野島:SKE48のときはいじられる側だったので、“回し”をしてこなかったんですよ。リーダーとしては4人全員の個性をMCでちゃんと立たせたいと思うんですけど、考えれば考えるほど上手くいかなくなってしまいます。

山崎:MCはライブ後にいつも反省点としてあがるもんね。

モラレス:そうそう! 「ワチャワチャしすぎる」とか。

山崎:「グダグダになりすぎる」とか。

モラレス:「素すぎる」とか。

野島:かと思えば「作りすぎる」というパターンもあって、何かとやりすぎます(笑)。

栗本:MC中に「やらかした!」って思うこともあるもんね(笑)。

野島:本当に課題です。少しずつでも変わっていかないと。

ーーでは、MC以外のパフォーマンス面で、野島さんはアドバイスをすることってあるのでしょうか?

野島:それはないですかね。et-アンド-は個性を大事にしているグループなので、自分が良いと思う表現をするべきなんですよ。それが、人を魅了するパフォーマンスと直結しているというか。最初は、アドバイスできない自分がリーダーでいいのかな? このスタイルはリーダーとしてあっているのかな? と思っていたんですけど、頑張ってアドバイスをしたところで私のキャラに合わないし、続かないと思うんですよ。無理をしすぎて折れちゃう気もしますし。

ーーなるほど。自分に合ったやり方が一番だと。

野島:そもそも私たちはお互いに言い合える関係なので、私が何かを言うのではなくてみんなで話し合える環境を作るのが大事だと思っています。

お互いを尊重しあえている関係(栗本)

ーーちなみに、メンバー同士の関係性はいかがですか?

モラレス:私たち、8月には毎日顔を合わせていたんです。それもあって、どんどん関係が深まっていると思います。この4人以外考えられない。この4人だからet-アンド-です。

野島:ほんと、またさらに深くなったよね。笑って話ができるだけじゃなくて、この曲はどういう振り付けにしようかとみんなで考えられるし、腹を割って話すこともできるので、信頼度も高くなりました。

モラレス:「こういう意志を伝えたらみんなは怒ってしまうかな……?」とためらうこともなく、ちゃんと伝えられるんですよ。受け入れてくれるとわかっているから。で、ちゃんと話し合える。

栗本:お互いを尊重しあっているのは大きいよね。そうして、一つの意見にほかのメンバーの考えが加わっていって話がまとまっていきます。

野島:女の子4人なのにすごいよね?

ーー今、まさにそう思いました。女性同士ってなかなかこうはいかないですよね。

野島:本当に不思議! 基本的に女の子は気にしいだし、私自身も周りの目を気にしてしまうんですけど、「こんなこと言ったら、気まずくなりそう」と思うことがないんですよ。むしろ、もやもやしそうなことこそすぐに言葉にできますね。良くも悪くもかもしれないけど(笑)。

ーーでは、4人の間ではやっていることはありますか?

山崎:あ! 言葉ならありますよ。この前配信でも言っていたんですけど「〜系女子」です。

モラレス:それ、はやってないから!(笑)

山崎:(笑)。でも、一気に使いすぎて、あの日限定のブームになりました(笑)。

モラレス:でもあの子(山崎)、さっきも言ってたけどね!

山崎:あ、つい……(笑)。

野島:(笑)。わかりやすいはやりみたいなものはないですが、食べ物の話で盛り上がることはあります。「今日何食べよう?」「昨日は何食べたの?」という話になりがち。

栗本:あー、あるある! みんな食べることが大好きなので。

モラレス:スタッフさんもうまいこと釣ってくるよね。アルバム出たら美味しいものを食べよう。だから頑張って!って言われたりします(笑)。

山崎:そうそう(笑)。あと、4人ともお肉が好きだからどんなときもお肉の入ったお弁当を取ってくれます。ありがたいです。

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