SPEEDトリビュート、スカパラ、三代目JSB、超特急……11月10日、11日リリースより新譜4作をレビュー
メジャーデビュー10周年を経て届けられた三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの新たなアイテムは、ベストアルバム『BEST BROTHERS』とオリジナルアルバム『THIS IS JSB』をパッケージした作品。ファンの投票によるベスト盤は「花火」「R.Y.U.S.E.I.」などの代表曲を収めた「SINGLE SONGS BEST」、アルバム曲からセレクトされた「ALBUM SONGS BEST」の2枚組。オリジナルアルバムには、「線香花火」「starting over 〜one world〜」などコロナ禍以降にリリースされた楽曲を中心に構成されている。特筆すべきは『THIS IS JSB』の冒頭を飾る新曲「Honey」。超ドープなトラックと華やかなシンセサウンドとともに〈ありのままでいて〉というフレーズが響くこの曲は、現行のR&B、エレクトロ、ヒップホップなどを吸収し、日本のポップスの在り方を更新してきた彼らの最新スタイルを示している。(森)
今年、結成10周年を迎えた超特急が自身4枚目となるアルバムをリリースする。テーマに掲げたのは“世界各国に超特急の名前と音楽を広げ、世代を超えて踊れる作品”。K-POPをフィーチャーした「같이 가자(カチ カジャ)」にはじまり、ロシア発祥のハードベースミュージックにテトリス風のゲーム音や民謡からのサンプリングも取り入れた「Добрый день(ドーブリジェン)」、壮大なEDMをベースに民族音楽のリズムやヨーデルがめまぐるしく主張する「Yodelic Fire」など、世界のダンスミュージックや言語、カルチャーに着想を得た全14曲を収録する。1曲ごとにまったく違うアプローチに挑みながら、多才な表現力とチームワークで、コンセプチュアルな作品へと昇華。超特急らしいエンターテインメント性あふれる1枚に仕上がった。(渡部)