ENVii GABRIELLAが語り尽くす個々の活動、ユニット結成そしてメジャーへ 「自分たちらしく皆さんのパワーになるように」

ENVii GABRIELLAインタビュー

いろんな層が重なって生まれた1stシングル

ーー現在のチャンネル登録者数は16万人を突破。YouTubeも好評な中、今年はベストアルバム『ENGABEST』が発売され、ラジオの冠番組も始まり、メジャーデビューも果たしました。1stシングル「Moratorium」は、カラオケでも楽しめるエンガブの代表曲「豪華ネェサン」や「オダマリナサイ」、主軸となっているEDMやR&Bなどのクラブミュージックの楽曲とは違い、今までになかったオリエンタルなムード。この展開には度肝を抜かれました。

HIDEKiSM:計算通りの反応だわ(笑)。

Takassy:キングレコードとやりましょうとなった時、それこそメンバーと事務所の社長は「やっぱり1曲、『豪華ネェサン』みたいなオネエソングを求められると思うから用意しておいた方がいいわよね」みたいな話をしていたんです。でもキングレコードの担当の方が「いや、かっこいい方の路線で、しかもやりたいビジョンでやった方が絶対にいいと思うから、そこは考えなくていいです」と言ってくださって。だから私たちも衝撃でしたよ。メンバーも社長も「えーっ! まさかのぉ!?」って(笑)。

Kamus:言い方、みんなオカマ(笑)。

Takassy:デビュー曲の候補は何パターンかあったんですが、その中であえてこの曲を選んだキングレコードはぶっ飛んでると思います(笑)。我々だけでやっていた時は我々だけの視点だったけど、事務所と一緒にやり始めたら、事務所が今まで大衆をどう掴んできたかっていうノウハウが反映されたからバラエティ色も強くなった。それはたぶん、私たちの事務所の先輩にパパイヤ鈴木さんやLiLiCoさんがいるというのがすごく強いと思うんです。ダンス事務所なんですがエンタメが大好きなので、それが反映されたのが「豪華ネェサン」や「オダマリナサイ」だった。さらにその2つを俯瞰で見たキングレコードの目が入ったことによって、こういったメジャー1stシングルが出せることになったんです。いろんな層が重なってこういうものが生まれるって面白いなと思うし、すごくドキドキしましたね。

ーーしかも強引な新しさではなく、エンガブが進化していることを伝える方向性ですし。

HIDEKiSM:嬉しい。

Takassy:そうですね。曲調的には落ちているんだけど、確実にレベルアップしていて、作品のクオリティがすごく上がっている。それをこのタイミングで、この楽曲で見せられたことがすごく嬉しかったです。ジャンル的にはラテンフレーバーでちょっとレゲトンのリズムがあるチルソングになっているんですが、我々には珍しい恋愛ソング。ただ、好きとかそういう気持ちを全面に出すというよりは、それ相応の経験をした大人が聴くのに耐えられる歌詞にしたいなと思ったので、どの世代でも感じるような、恋人になるかならないかの猶予期間のもどかしい気持ちを、ちょっとダウナーな曲に込めてみました。

HIDEKiSM:この曲は、メロディラインのキーがいつもよりちょっと下がっているんです。無理にハイトーンにいっているところがないので、かなり大人っぽい感じ。レコーディング自体もいい意味でリラックスして臨めたので、それがそのまま音に乗っているような気がしますね。

ーー以前「Causality」という曲のレコーディングで「ここは蛍が舞っているような感じ」とニュアンス重視で”話をされていたのが印象的だったのですが、今回はいかがでしたか?

HIDEKiSM:そんな会話ばっかりしてましたよ。この曲の時、ちょうど夕暮れだったんだよね。

Takassy:そう。いつもはカーテンを閉めるんですが、その日は開けてね。

HIDEKiSM:サンセットの感じがすごく良くて、今がチャンス! みたいな感じで歌いました。

ーーKamusさんのダンスのソロパートも、めちゃくちゃ雰囲気がありますよね。

Kamus:今回の振り付けは、事務所の方に作っていただきました。エンガブ3人でパフォーマンスする時は3人で踊るというのがこれまで基本としてあったんですが、今回は間奏の部分で私をフィーチャーする振り付けを作ってくださって。言ったら終わってしまうかもしれないこの「Moratorium」の悶々としている感じや葛藤を、2人は歌声と歌詞で、私は踊りで表現しています。ライブもそうですが、MVでもじっくり見ていただきたいなと思っています。

ーーMV撮影のエピソードがあったらぜひ聞かせてください。

Takassy:今回は衣装が2パターンあって、メインビジュアルのものと、もう一つは自分たちでコーディネートした服を着ているんですね。その衣装の振り幅が面白いなと思いました。一つはフェミニンな感じですが、もう一つは割とスタイリッシュでメンズライクになっているので、意図せず二面性が出たなと。あとは、色彩がちょっと薄い感じになっているんですね。今流行っているK-POPのような明るい印象のMVとはまた違った感じが出ていて、そこも味になっているなと思います。

ーーダンサーの方なども多数出演されていますね。

Takassy:我々の事務所に所属している人たち、そして実は私たちがソロ時代に一緒にやっていたバックダンサーの人たちが出てくれているんです。「メジャーでの1曲目だから、呼ぼうよ」って、うちの社長がわざわざ言ってくれてね。

HIDEKiSM:そうなんです。ぜひご覧になってください。

ーーこの「Moratorium」を含め、ここから3カ月連続での配信リリースも楽しみです。

Takassy:最初に話を聞いた時は、私たちも衝撃を受けましたよ。

Kamus:3カ月連続ですからね。持ってるカードは全部出します。

HIDEKiSM:出し惜しみはしませんっ!

Takassy:引き出しをどんどん開けていこうってことですから、楽しみにしていてください。全く想像できないくらい、今までとは違うものしか出てきませんよ。

HIDEKiSM:そんな感じで、これからもどんどんGAViiに才能のカツアゲしてもらおう(笑)。

Kamus:そうですね(笑)。

Takassy:そうしましょ(笑)。

『Moratorium』
『Moratorium』

■リリース情報
『Moratorium』
デジタルシングル3カ月連続リリース
第1弾Digital Single
10月22日(金)リリース
配信はこちら
https://lnk.to/engab_moratorium

「Dystopia」
第2弾Digital Single
11月19日(金)リリース

特設サイト
https://cnt.kingrecords.co.jp/envii-gabriella/
オフィシャルサイト
https://engab.jp/

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