V6×みのもんた、KinKi Kids×吉田拓郎……TV時代のジャニーズを育んできた人々 取り巻く環境の変化も

個人活動の場で生まれる新たな交流

 冠番組での共演などを通じ、芸能界の先輩らとの繋がりや絆を育んできたジャニーズグループであるが、昨今、彼らを取り巻く環境も徐々に変化している。グループでの活動に加え、それぞれの個性を活かしたメンバー個人での交流も目立ってきた。

 A.B.C-Zの河合郁人は、顔が似ていることでも話題となったフットボールアワーの後藤輝基との交流が生まれ、2人でMCを務める番組や、後藤がレギュラーの『行列のできる相談所』(日本テレビ系)では、ダンスを特訓した後藤がライブ中に河合と入れ替わるという企画も放送され、大きな反響を呼んだ。また『ラヴィット!』(TBS系)のMC、麒麟の川島明は番組中にジャニーズWESTの濵田崇裕に対する想いを吐露したほか、千原兄弟の千原ジュニアは『アメトーーク!』(テレビ朝日系)でHey! Say! JUMPの伊野尾慧のかわいさを熱く語るなど、恩人や共演者だけではなく、純粋に彼らのファンを公言する先輩タレントも現れている。

 近年では、ジャニーズもSNSなどネット上での活動が盛んとなり、YouTubeではデビュー組、ジャニーズJr.ともにほぼゲストを迎えず、グループのみの力で様々な企画に挑戦し、着実に活動の場を広げている。テレビ中心だった先輩らとは異なり、現行のジャニーズグループでは揃って長い期間先輩タレントと絡む機会も少なくなっているように思う。しかし、個人の特技や特性を生かした活躍の場においては、芸能界以外の人たちとの関わりも間違いなく生まれるだろう。それらが個人、ひいてはグループとしての成長に大きな影響を与えていくことを、今後楽しみにしていきたい。

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