TAEYO×starRo対談、アルバム『Pale Blue Dot』とはどんな作品だったのか? コラボ曲秘話からアーティスト哲学まで語り合う
「でも、なんとなく世界の流れもそっちに行きそうな気はしていて。日本はまだそこまで追いついていないような気が、残念ながらしますけど」。そう憂いを述べるTAEYOに「それは、海外に住んでいて日本に戻ってきても感じることだけどね」とstarRoが返す。「日本人は言葉に対してある意味『畏敬の念』『畏怖の念』があるなと思った。逆に言葉の力、恐ろしさもみんな知っているのだと思う。『言霊』という言葉もあるようにね。言葉にしてしまうと、意味が半減してしまう、みたいな意識も日本人は強いし。でも、この社会は資本主義、民主主義社会で、それはまさにヨーロッパ由来のもので、キリスト教的思想の中から出てきたイデオロギーだから、日本の『言霊』や『八百万の神』といった土着の思想とは全然違う発想なんだよね。今は僕ら日本人も、西洋的価値観に沿って生きていかなければならないから、東洋的価値観をどこかで否定しながら生きているところがある。その結果、言葉をより軽く扱うという現象が起きているような気がするな」。
話題があちこちに脱線しながらも、アルバム『Pale Blue Dot』の本質について的確に評していくstarRo。「きっと、今回のアルバムでTAEYOがやろうとしていたことは、音楽をコミュニケーションの手段にすることだったんじゃないかな。要はバイブスだよね。『バイブスって何?』と問われたときに『波動』とか言うとスピってると思われるから(笑)、『オキシトシンのことだよ』と答えることにしているんだけど」
オキシトシンとは、ハグなどのスキンシップをすると出るとされるホルモンの一種のこと。不安や恐怖心の軽減 、ストレス緩和などの効果があることが科学的にも実証され、「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」などとも呼ばれている。
「つまりバイブスとはオキシトシンのことで、僕らが音楽で伝えるべきなのはオキシトシンだと思ってる。今はパンデミックでソーシャルディスタンスが奨励される社会だから、オキシトシンの威力をより強く感じるんだよね」とstarRoが自説を展開。それに対しTAEYOも「そういった感覚を得てもらうためにも、こだわって作ったサウンドをちゃんとした環境でリスナーに届ける手段についても考えていきたい。(9月12日に豊洲CITABRIA BAYPARKで開催した)『Pale Blue Dot』のリスニングパーティーの時は、自分の好きなゲストだけを呼んで、アルバムの世界観を100パーセント伝える空間が作れたと思う。いつかあれと同じことが、1万人規模でやれるようになりたいんですよね」と、今後の抱負について熱く語った。
対談動画
■リリース情報
メジャー1stアルバム『Pale Blue Dot』
01. ATTACK! feat. Ryugo Ishida (prod. starRo)
02. LET'S GET IT!! (prod. starRo)
03. NEW SEASON (prod. CELSIOR COUPE)
04. NOBODY (prod. CELSIOR COUPE)
05. ANRI (prod. Droittte)
06. HOOD (prod. JiN)
07. RIDE (prod. JiN)
08. ALL FOR YOU (prod. CELSIOR COUPE)
09. TOO MANY STARS feat. ShowyRENZO (prod. PULP K)
10. KEEP IT COMING feat. Masato Hayashi (prod. starRo)
11. CHO FIRE feat. JNKMN (prod. ES-PLANT&R.I.K (SHIMIZU BEATS))
12. REALIZE feat. AJAH (prod. starRo)
13. RUNNIN' (prod. CELSIOR COUPE)
発売日:2021年9月15日(水)
商品形態:CD / 配信PCCA.06059 / 税込3,520円
CD封入特典: オリジナルフレグランスカード、オンラインライブ視聴シリアルコード
TAEYO 公式サイト:https://taeyo.jp
TAEYO Instagram:https://www.instagram.com/kidtizzle/
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