なにわ男子、7人の個性を活かしたバランスのいいトーク力 『しゃべくり007』初登場から振り返る

 道枝駿佑は、二度ほどフリップの入ったボックスを倒しそうになり、隣の大西に助けてもらいながらきょろきょろ、そわそわする場面が。こうした小さなアクシデントをこっそり起こしてしまうところが、道枝らしくもある。手を叩いて楽しそうに笑ったり、自己紹介にダメ出しを受けた際には頭を抱えて小さくなったり、お好み焼きソース風バズーカを受けた大橋を見て目を丸くしたり……くるくる変わる表情の変化は、見ていて実に楽しく、愛らしい。

 嵐、関ジャニ∞の魅力をそれぞれ独自の擬音語で表現したり、フリップ上の文字配置が独特であったり、漢字を間違えたり……ツッコミどころが尽きない高橋恭平。ついには「誰が好き、君が好き、小顔です。高橋恭平です」と、くりぃむしちゅー・有田哲平曰く「なんのこっちゃ分からない」自己紹介を放ち、この日一番の爆笑をさらった(本来は「イケメンは生まれつき! 誰が好き? 君が好き!」)。デビュー前にも関わらず「天然キャラ」の個性をしっかりと残した反面、そのクールなビジュアルとのギャップがSNS上で話題になるなど、注目度はうなぎのぼりだ。

 ニコニコと笑顔を絶やさない、生粋の明るさと愛嬌の良さ、よく通る大きな声が魅力のリーダー・大橋。しゃべりも達者なのだが、グループ初登場の場ではギャグを披露することも多く、その勢いの良さとためらいのなさは見ていて気持ちが良い。しゃべくりメンバーが何度も大橋を「リーダー」と呼んだこと、そして「リーダーなのに」一番はしゃいでしまうという冒頭での長尾の前振りもあり、“この”大橋がなにわ男子のリーダーだということは今回、視聴者にしっかりとインプットされたはずだ。

 なにわ男子はみな「自分が、自分が」というタイプではなく、調和が強みのグループ。大橋が生み出す明るい雰囲気、大西、藤原、長尾の安定したトーク、飛び道具的な高橋の天然、メンバーの様子に誰よりもウケている道枝、彼らを肯定的にまとめる西畑、そんな7人だ。トークにおける、なにわ男子のバランスの良さにもぜひ注目してほしい。

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